デバガジェゲーミングhttps://www.devagaje-g.siteゲーミングデバイスのレビューブログMon, 27 Nov 2023 23:35:28 +0000jahourly1https://www.devagaje-g.site/wp-content/uploads/2022/06/cropped-C100BDDA-EDDD-4CD5-A111-3106919824D0-32x32.pngデバガジェゲーミングhttps://www.devagaje-g.site3232 [ゲーミングマウス]Pulsar X2 Wireless Gaming Mouseインスタントレビュー&徹底比較レビュー!X2とX2 Miniって結局どっちがいいの?を徹底比較で解決する!https://www.devagaje-g.site/gamingmouse/pulsar-x2-wireless-gaming-mouse-review/Sat, 08 Oct 2022 13:42:35 +0000https://www.devagaje-g.site/?p=2757

超軽量56gにPixart PAW3395搭、後部もっこり型の左右対称とトレンドの最先端なX2 Wireless Gaming Mouse。 ビルドクオリティも非常に高く12,870円の値段を加味してもコスパはそこそこ良いです。 つかみ持ちに対しての相性が抜群で、手がすごく大きい人を除いてつかみ持ちメインだって人に強くおすすめします。]]>

評価

この記事では、Pulsar X2 Wireless Gaming Mouseについてインスタントレビューしていきます。

インスタントレビューとは

インスタントレビューとは、隙間時間で読める様に凝縮したレビューのことで、手っ取り早く製品の特長が分かります。

更に詳しく知りたい方は記事下”更に詳しいレビューを見る“をどうぞ!

※この記事ではアフィリエイトリンクを使用しています。

概要

言わずと知れつつあるPulsar初の左右対称マウス

今回はX2 Wireless X2 Mini Wireless を徹底的に比較していこうという記事。

中サイズの右手用で、高さのピークはリア側(後部)に寄っているいわゆる後部もっこり型。

つかみ持ちつまみ持ちに適正があります。

製品名/メーカーX2 Wireless Gaming Mouse / Pulsar
形状左右対称
サイズ/重量120× 63 × 38 mm / 55g
センサー/駆動時間Pixart PAW3395 / 70時間
接続2.4Ghzワイヤレス / USBtype-C
スイッチKailh GM8.0
ケーブルUSBType-Cパラコードケーブル
主要スペック

超軽量56gとハイスペックなセンサーPixart PAW3395搭載のフラッグシップ機となっており、センサースペックはDPI 50~26000・650IPS・50GとG Pro X越えです。

気になるX2 Mini Wireless との違いとしては、サイズ重量で、細かいところとしてはサイドボタンの長さが長くなっています。

X2 WirelessX2 Mini Wireless縮小率(X2→X2 Mini)
重量(g)565247.1%
長さ(mm)12011643.3%
幅(mm)636123.2%
高さ(mm)383712.6%
サイドボタンの長さ(mm)16.615.51.16.6%

※上記の表は下記のサイトを参考に作成しました。

メリット

X2 Wirelessは中サイズの中でもかなり軽量な56g、その恩恵は初動の軽さ・慣性(かんせい)が乗らず止めやすい点など、高い操作性をもたらします。

ちなみに、重量差についてX2 Mini Wireless のほうが若干軽いことを感じ取れる気がするのですが、操作性に大差はありません。

X2 Wirelessつかみ持ちつまみ持ちとの相性が良く、特につかみ持ちとはX2 Mini Wireless以上の高い適性があります。

センサースペックはかなりのハイスペックで、ソフトウェアでDPIを50刻みと細かく設定できる優れものです。

最大70時間のバッテリー寿命を持ち、そうそう充電切れしないのに有線ケーブルの質が超高く、柔軟軽量、有線でも高い操作性は衰(おとろ)えません。

デメリット

メインボタンのクリック感に少々難があります。

軽量で薄いシェルと、搭載スイッチ(Kailh GM8.0)の硬めで強い跳ね返りのあるクリック感との相性が悪く、いちいちシェルに振動と音が響くし、連打しにくいしとその他にもいろいろ難があります。

※詳しくは徹底比較レビューのほうで述べていきたいと思います。

これはデメリットともメリットとも取れるのですが、つかみ持ちに対する高い適性の代わりに他の持ち方との相性があまり高くないので、つかみ持ちメインの方にはおすすめです。

こんな人におすすめ

超軽量56gPixart PAW3395搭、後部もっこり型の左右対称とトレンドの最先端X2 Wireless Gaming Mouse

ビルドクオリティも非常に高く12,870円の値段を加味してもコスパはそこそこ良いです。

つかみ持ちに対しての相性が抜群で、手がすごく大きい人を除いてつかみ持ちメインだって人に強くおすすめします。

つまみ持ちとの相性も良いのですが、X2 Mini Wirelessのほうがつまみ持ちとの相性はいいのでそちらをおすすめしたいです。

さて、ここからはPulsar X2 Wireless Gaming Mouseをさらに詳しく徹底的にレビューしていきたいと思います。

長い記事になりますがどうぞお付き合いください!

徹底比較レビュー!X2とX2 Miniって結局どっちがいいの?を徹底比較で解決する!

X2開封

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Pulsar X2 Wireless Gaming Mouseの概要

外観 

形状は左右対称で、サイズが長さ120mm幅63mmの中サイズのマウスとなっています。

X2 Mini Wirelessのサイズは、長さが4mm短い116mm、幅は2mm狭い61mmとなっており、ここが大きな違いです。

上から見ると、リア側の両サイドが若干膨らんでいるのみで起伏(きふく)はほぼ見られませんが、底面から見るとセンサーの配置されている中央地点で浅くくびれているのが分かります。

ちなみにセンサー配置は、おおむね中央なのですが6mmほどフロントに寄っています。

底面にはDPI 変更ボタンオンオフスイッチが有り、Pulsar名物のくそでか肉抜きは健在です。

ソールはフロントリアセンサー周り合計三枚を装着しています。

高さは38mmでピークはリア側に寄っている後部もっこり型、後部は急なアーチを描いていますがピークからメインボタンにかけては直線的な傾斜となっており、メインボタン側は15mmとかなり低くなっています。

高さにおいてX2 Mini Wirelessは、1mm低い37mmとなってる点が特質すべき違いとなります。

リア側の終わりは、途中でカットされたような形状になっており、手首が自然と浮くような設計です。

フロント側を正面から見ると上面が浅いアーチを描いています。

サイドは絶壁に見えるのですが、極々浅く逆八の字になっているため持ち上げるのに苦労しません。

背面も同じく、上面の浅いアーチと絶壁のサイドが伺(うかがえ)るのですが、フロント側から見た時と違いサイドが末広がりのハの字形状となっており、手のアーチに自然とフィットする形状になっています。

この点に関してX2 Mini Wirelessとの違いは特にありません。

メインボタンはセパレート式で、マイクロスイッチにはKailh GM 8.0 Switch搭載、サイズは本体上面に対して面積のおおよそ半分を占めるかなり大きなメインボタンです。

一枚のサイズは長さ61mm幅が28mmとなっています。

また、正面から見ると分かるようにボタンが深さ2mmほど窪(くぼ)んでおり、マウスを振った際の追従性(ついじゅうせい)を高めてくれます。

サイドボタンは細長く丸く出っ張っており、G Pro X Superlightによく似た形状をしています。

長さ16mm幅4mmとなっており、これはX2 Miniと実測値で比較すると幅は同じですが長さが0.4mmほど長かったです。

しかし、個体差の可能性があり再現性の有無はわかりませんでした。

配置は丁度中央に位置し、サイドボタンの間隔は約2.3mmとなっています。

ホイールは凹凸のあるラバーが巻かれておりエンコーダーにはTTC Goldが搭載されています。

サイズは幅8mm直径およそ20mmと比較的大きなもので本体からは3.9mm飛び出しています。

配置はメインボタンの付け根から約28mm先からは約20mmの場所に位置し、X2 Mini Wirelessの場合は付け根から約22mm、先から1.5mmとなっているのですがこれは本体サイズの違いからくるもので、長さの比率は同じです。

取り付けは完璧で、一切の傾きなく適切な取り付けがなされています。

X2 ケーブルのプラグ部分
X2 USBtype-Cポート

安定のUSBtype-Cポートを搭載しており、ケーブルはUSBtype-CtoAのパラコードケーブルで相変わらず軽量柔軟な質の高いものです。

ケーブルとアダプター、USBレシーバーは本体カラーに合わせた色になります。

X2重量実測
X2 Mini重量実測

重量は56.55gでほぼ公称値通り、X2 Mini Wireless は52gなのでその差は約4gとなります。

パッケージ内容

パッケージ内容

➀X2 Wireless Gaming Mouse本体 x 1

②USBワイヤレスレシーバー x 1

③レシーバー延長用アダプター x 1

④USBtype-C ケーブル x 1

⑤説明書類 x 1

⑥ステッカーX1

⑦保証書x1

スペック

製品名X2 Wireless Gaming Mouse
サイズ/重量120×63×38mm/56g
センサーPAW3395
解像度/ポーリングレート26000 DPI/1000Hz-1ms
最大速度/最大加速度650IPS/50G
リフトオブディスタンス1mm or 2mm
接続方式/ケーブル2.4Ghzワイヤレス・有線/USBtype-CtoAのパラコードケーブル
プロセッサ/エンコーダー32bit ARM Processor/TTC Gold
バッテリー寿命70時間
スイッチ/耐久性メイン:Kailh GM 8.0 Switch/8000万回
サイド:MWK MECHANICAL
ホイール:HUANO MECHANICAL
ボタン数5
形状/カラー左右対称ソリッドシェル/black・white
マウスソール/素材バージンPTFE/ABS Composite
ソフトウェア/オンボードメモリあり(Pulsar Fusion Wireless Mice)/あり
ライティングなし
価格/メーカー12,870円/Pulsar

Pulsar X2 Wireless Gaming Mouseのレビュー

持ち方の相性

X2 つかみ持ち側面

X2 Wirelessは、左右対称で高さのピークが後部に寄っており、サイドのくびれがほぼない非常にフラットな形状をしているのが特徴です。

サイドのくびれは極々浅いもので、親指のアーチとフィットすることはなく小指側も同様にフィット感はなく、指の配置場所はかなり自由に選べます。

全体的な印象としてはフィット感はないがかなり自由に持ち方を選べるマウスといった感じです。

素材はABS樹脂なので、特段グリップ性能は良くな手汗の量によりグリップ力の変化もあまりありません。

前述した通りサイドが逆ハの字になっているため、持ち上げにくさは感じませんでしたが、さらなるグリップ力を欲する方はPulsar専用のグリップテープがございます。

かぶせ持ちつかみ持ちつまみ持ち
相性良くないとても良いとても良い
※ナベコウ(男性)の手のサイズ:長さ17.8cm・幅8.2cm(男性の全国平均:長さ18.3cm・幅8.3cmなのでナベコウの手は標準的なMサイズ)

持ち方の相性としては、つかみ持ちに対して絶大な相性を誇り、続いてつまみ持ちとの相性が良く、かぶせ持ちとの相性はあまり良くないと言えます。

X2 Mini Wirelessとの持ち方の相性の差としては、つまみ持ちとの相性が少々低くなっています。

X2 WirelessX2 Mini Wireless縮小率(X2→X2 Mini)
重量(g)565247.1%
長さ(mm)12011643.3%
幅(mm)636123.2%
高さ(mm)383712.6%
サイドボタンの長さ(mm)16.115.70.46.6%

X2 Mini Wirelessとの大きな違いとして、サイズの違いがあるのですが、X2 Mini Wirelessの場合その小ささからつまみ持ちとの相性が良く、その点X2 Wirelessではつまみ持ちをするには少し大きかったりボタン類が遠かったりします。

その反面、つかみ持ちだとサイズの差が功を奏しMini以上の高い相性を誇ります。

かぶせ持ち

X2 かぶせ持ち
X2かぶせ持ち俯瞰
手の大きさ小サイズの手中サイズの手大サイズの手
相性   

X2 Mini Wirelessと同様にかぶせ持ちとの相性は良くないです。

その最たる原因は高さのピークからメインボタンの先までの長い直線的な傾斜にあります。

この点のせいで、被せるように指を伸ばすと指が反ってしまいクリックもしにくく疲れやすくなります。

後部もっこり型がそもそもかぶせ持ちの時の手のカーブにフィットしにくい急傾斜である点や、サイドが絶壁でフィット感がない点も相まってかぶせ持ちの使用は厳しいです。

しかし、X2 Mini Wirelessよりサイズが大きく手を被せるスペースがあるのでMiniほど相性は悪くありません。

慣れれば案外いけるのかもしれませんね。

つかみ持ち

X2 つかみ持ち側面
X2 つかみ持ち俯瞰
手の大きさ小サイズの手中サイズの手大サイズの手
相性   

つかみ持ちとの相性はX2 Mini Wireless以上に抜群に良いです。

軽量56gで指でも簡単に持ち上げられる点、後部もっこり型の形状、持ち上げやすい逆ハの字の形状など、つかみ持ちに最適化された要素がいくつもあり、手の大きさを問わず抜群の相性を発揮してくれます。

X2 Mini Wireless以上に相性が良いのは、サイズが大きいことにより手のひらをしっかり乗せることができ安定感が増したことにあります。

Miniでは、後部のこぶのサイズが小さく、小さい手の方以外は手のひらをしっかり乗せるだけの面積がありませんでした。

その点、X2 Wirelessのサイズがあれば手のひらをしっかり乗せれる他、手のひらをつける位置やどの部分をつけるかなどかなり自由です。

ただ、Miniの時もそうでしたがX2 Wirelessの高さは38mmと低めなのでフィット感はあまりありません

その点についても、手のひらをしっかり乗せて安定させることができるのであまり気になりませんでした。

つまみ持ち

X2 つまみ持ち側面
X2 つまみ持ち俯瞰
手の大きさ平均より小さい平均平均より大きい
相性   

つまみ持ちとの相性はかなり良いほうなのですが、サイズが大きい分Miniほど相性は良くなく、手の小さい方だとホイールや前側のサイドボタンに指が届かなかったりします。

また、平均的な大きさの方でも指先で操作した際に手のひらに干渉したりするので、手の大きい方であればかなり相性の良い持ち方といえます。

ただ、サイドの逆ハの字形状や軽量な点、背が低くなっていたり、メインボタンの窪みなど、指のみでの様々な操作がしやすい造りになってます。

重量について

X2重量実測

X2 Wirelessの重量は56gで、実測値は56.55gとなっています。

トップシェルに穴をあけずにこれだけ軽いのは驚異的で、軽くするために底面には大きな肉抜きを5ヶ所設けており、シェルもかなり薄いものになっているにもかかわらずビルドクオリティは良好です。

上面やサイドを強く押しても軋み等はなく、底面は若干たわみますが実用上の問題はありません。

ちなみに底面を強く押すことはお勧めしません。

やりすぎると普通に割れるし、たわむとき超怖いです。

重量におけるX2 Mini Wirelessとの違いは実測値で4.2gとなっており、サイズ感の違いもあってか、しっかりと重量差を感じる気がします。

操作感の違いとしては、初動や動かしているときに違いは感じないのですが、止めるときに若干X2 WirelessのほうがMiniより慣性が乗って止め辛かったです。

軽量である利点として、軽い分摩擦が減り初動が速くなったり、慣性の法則により重いものより止めやすい点、より少ない筋力で動かせるため手首への負担が軽減できたり、疲れにくかったりします。

なので理論値的には最軽量のマウスが最強なのですが、人それぞれ扱える重量は違うので、「軽さは正義!ただし扱える範囲で!!」ということを念押ししておきます。

センサーついて

X2 底面

搭載センサーはPixart PAW3395で、これはPixart社の最新のハイスペックセンサーで、この点に関してX2 Mini Wirelessとの違いは全くありません。

センサースペックは以下の通り

DPI最大26000DPI
ポーリングレート1000Hz
最大速度650IPS
最大加速度50G
リフトオフディスタンス1mmor2mm
センサーのスペック

驚異のG Pro X Superlight越えとなっており、最近発売されたマウスにはもっぱらこれが搭載されているトレンドセンサーでもあります。

しかし、センサーで真に重要なのは安定性、そしてセンサーの安定性はカタログスペックではわかりません。

メーカー側が行うマウスセンサーのチューニングが適切でなければマウスセンサーの挙動が不安定になるからです。

そこで、「Mouse Tester」を使用してセンサーの安定性正確性を測定していきたいと思います。

センサーをテストする

Mouse Testeの見方

Mouse Testerはマウスの動きを波形で表します。縦長の波形が生成され波の頂点は最高速度を表しています。

・横軸(Time)は経過時間で、単位はms(1000/1秒)

・縦軸(xCounts)は1ポーリング(データの通信)あたりの左右への移動量を表しており、右が上方向、左が下方向の波形を生成します。センサーの精度だけではなくポーリングのタイミングがずれることでも波形が乱れる

・縦軸(xSum)は計測した左右への移動量を合計して波形にしたもので、xCountsと違いセンサーの精度がもろに反映されます。

波形に対して点が綺麗に沿うようになっていればセンサーは正確であると言えます。

xCountsでの計測

Mousetesuter xCounts400CPI
xCounts 400cpi
xCounts 800cpi
xCounts 1600cpi
xCounts 3200cpi

xSumでの計測

xSum400cpi
xSum800cpi
xSum1600cpi
xSum3200cpi

xCuntsxSum共に非常に安定した綺麗な波形が出ており、メーカーのチューニングは適切で安定性とトラッキング性能は十分な信頼出来るセンサーであると言えます。

また、実際にゲームで試した際もカーソルの挙動は完璧でした。

リフトオフディスタンスの計測

リフトオフディスタンスの計測には、0.1mmのアルミ板を1枚ずつ重ねて、反応が途絶えた地点を計測していきます。

マウスパッドはFNATIC FOCUS 3 – Lを使用しています。

リフトオフディスタンスとは

マウスを浮かせるとき、センサーが反応しなくなるまでの距離。その距離が長ければ長いほど元の位置に戻そうと浮かせた時に、カーソルが余分に動いてしまう。1.5mm以下であれば及第点といえます。

X2 リフトオフディスタンスの計測 1.1mm
1mm設定時の実測値1.1mm
X2 リフトオフディスタンスの計測 1.9mm
2mm設定時の実測値1.9mm

1mm設定で1.1mm、2mm設定で1.9mmという結果になりました。

ほぼ公称値通りであり、インゲームでも何ら問題のない数値です。

X2 Mini Wirelessは1mm設定で1mm、2mm設定で1.7mmだったので、若干LODは伸びてますが、環境に寄りけりではあるのでご参考までに。

ボタン・ホイールについて

ボタン類に関して、取り付けはどれも適切で、過度なカタ付きなどの不具合はありません。

メインボタンKailh GM 8.0 Switch
サイドボタンMWK MECHANICAL
ホイールクリックHUANO MECHANICAL
それぞれのマイクロスイッチ

サイドボタンホイールクリックともに軽く歯切れのよいクリック感でとても押しやすいのですが、メインボタンのクリック感には看過(かんか)できない問題があります。

メインボタン

X2 メインボタン接写
X2 メインボタンストローク

メインボタンは、セパレート式でかなり大きなサイズにもかかわらずボタンの取り付けは完璧で、カタ付きも最小限に抑えられています。

メインボタン中央が、2mmぼど円柱状に窪んでおり、これによりマウスを振った時の指への追従性(ついじゅうせい)を高めてくれます。

Kailh GM 8.0 Switchというマイクロスイッチが搭載されており、これはマニアの間ではかなり評価が高いもので、耐久力も高く8000万回となっています。

そして、先ほども挙げた看過できない問題について。

クリック感としては、かなり硬めのはっきりとしたクリック感と短めの1.2mmのストロークが特徴です。

そのため、クリック時の音や振動も大きく薄いシェルも相まって振動がマウス全体にバインバイン響上に軽いマウスに硬いクリックのため慣れるまで必要以上に力んで早く疲れます。

これがかなり最悪で、ゲーム中かなり気になりました。

サイドボタン

X2 サイドボタンの正面
X2 サイドボタン上から

リア側から48mm、フロント側から42mmに位置するサイドボタンは、長さ16mm幅4mmで細長くG pro Xの物と形状が似ています。

細身でサイドに置く親指に干渉しにくい点と、しっかり出っ張っており見失いにくい点を両立している非常に優秀なサイドボタンです。

X2 Mini Wirelessとの違いとしては、長さが0.4mm長いのですがおそらく個体差でしょう。

マイクロスイッチにはMWK MECHANICALを搭載しており、軽くてクリッキーな短いストロークが特徴。

しっかり跳ね返る感覚があり、連打しやすいほか、押下圧に比べて押し続ける圧力は低いため長押しもしやすいかなりサイドボタンに最適なマイクロスイッチです。

また、ボタンの端までしっかり丸まっているため親指をスライドさせてきても引っかからずスムーズに押せる、文句なしに優秀なサイドボタンになります。

ホイール

X2 ホイール正面
X2 ホイール側面

ホイールは凹凸のあるラバーが巻かれておりしっかりとグリップ感がありまわしやすいです。

ホイールクリックにはHUANO MECHANICAL、エンコーダーにはTTC Goldが搭載されています。

サイズは幅8mm直径およそ20mmと比較的大きなもので本体からは3.9mm飛び出しています。

配置はメインボタンの付け根から約28mm先からは約20mmの場所に位置し、X2 Mini Wirelessの場合は付け根から約22mm、先から1.5mmとなっている事なのですがこれは本体サイズの違いからくるもので、長さの比率は同じです。

ホイールの回し心地としては、一つ一つの粒感は細かく、ノッチ感(コリコリ感)はかなり強めとなっており、前後での回し心地の差はありません。

ホイールクリックは、硬めのクリック感短いストロークで、連打もしやすく誤打もしにくいです。

取り付けは完璧で、一切の傾きなく適切な取り付けがなされています。

ソールについて

X2ソール接写

X2 Mini Wirelessには、フロントリアセンサー周りの合計3枚のマウスソールがついおり、素材はPTFE100%製でとても滑りの速いものになっています。

それぞれ、しっかりとエッジが丸められており、滑走時にマウスパッドに引っかかることは無くスムーズに滑ります。

ただ、厚みがかなり薄いので、沈み込みやすいマウスパッドと組み合わせると、ソールガイドあたりが滑りを邪魔してしまいます。

この点において、X2 Mini Wirelessとの違いはなく、しいて言うならX2 Miniのレビューの際のマウスソールガイドが擦れて滑らない問題は起きていません。

滑走速度の比較

ソールのすべりやすさの指標として他マウスと同時に滑らせることで、滑走速度の違いを測っていきます。

X2 Miniとの比較

VM600PEとの比較

Origin one Xとの比較

Xlite V2との比較

比較的良く滑るマウスたちと比較していきましたが、そこそこ滑りの良いマウスソールであることが分かりました。

しかし、VM600PEのような点ソールに対しては明確な速度打が生まれており、これによって分かるのは、汎用丸形ソールは超優秀であるということです。

接続とケーブルについて

ケーブル

X2 ケーブルのプラグ部分

非常に柔軟軽量なゲーミングマウス界の中でも屈指の質の高さを誇る非の打ち所がないケーブルです。

X2 ケーブルと本体の重量
X2 ケーブルの重量

ちなみに重量の実測値でケーブルのみは28.37gで、マウスも含めると72.62gとなっています。

無線接続

X2 無線接続

無線接続はかなり快適で、まったく遅延は感じず延長アダプターの底面にすべり止めがありUSBレシーバーめっちゃ落ちる問題も解決してくれます。

有線接続

X2 有線接続

ケーブルが優秀すぎる。

有線でも操作感がほぼ変わらないほど柔軟で軽量なケーブルなのですが、やはり大きく振ったり早く振ったりすると慣性が乗って止めにくいと感じたり若干の引きずり感がありました。

そのため、本格的に有線使用するならマウスバンジーがあるとよいでしょう。

マウスバンジーがあれば一生有線で良いぐらいあります。

ソフトウェアについて

ソフトウェアは、非常にシンプルで使いやすい作りになっており簡単に設定ができます。

また、簡単なだけでなくデバウンスなど細かな部分も設定できます。

※ソフトウェアのダウンロードはこちら「Pulsar Fusion Wireless Mice

メイン…セッティングするPulsar製品を選択します。

ボタン割り当て…それぞれのボタンを押したとき行う操作をプルダウンメニューから選択、設定でき最大4つのプロファイルを作れます。右下のデバウンスとは、クリックを連続で行う際の間隔を調整するもので単位はms(1,000/1秒)、Motion Syncとはセンサーのトラッキングをより正確にするためのもので、代償として多少の遅延が発生するみたいです。

DPI…DPIを50~26000DPIの間で設定でき1~4段階で自由に変えられます。

ポーリングレート125・250・500・1000Hzの4段階で設定できます。ポーリングレートとは、マウス側からどのくらいの頻度でパソコン側にデータを送るかを表すものです。

LoDの高さLoD(リフトオフディスタンス)を設定できるほかリップル制御直線の補正などの操作補正機能も備えています。

Windowsシステム設定…Windows側で出来るマウスの設定をこの画面でもできます。

DPIのLED設定…LEDの点滅速度や明るさ、ON/OFFを設定できます。

マクロ…マクロを設定できます。

付属品について

付属品としては、非常にシンプルで最低限の構成となっています。

可もなく不可もなくといったところですね。

コストパフォーマンス

現在、深刻な円高が続いています。

これほどのスペックを持ち、その点を加味すると12,870円は決して高すぎる値段ではないのかなと思います。

なので、コスパについてまとめると「可もなく不可もなく、しかし結構可に寄っているといった感じ」。

Pulsar X2 Wireless Gaming Mouseの使用感:goodポイントまとめ

X2 Wirelessの使用感においてよい点をまとめていきます。

何より感じるのはつまみ持ちが持ちやすすぎるということ、ナベコウはつかみ持ちメインなのでかなり相性の良いマウスでした。

さらに超軽量56gは使っていてかなり操作感の良さを感じ改めて自分は50g代結構相性いいんだなぁと実感しました。

また、X2 Mini Wireless 同様バッテリー寿命が70時間とかなり長くなかなか切れないのに加えて質の高いケーブルで有線でも行けると来た。

充電周りのストレスが完全にありません。

X2 Mini Wirelessでは、かなりソールの滑りにくさが気になりましたが、そういったことも一切なくよく滑ってくれてこれなら買い替えの必要はなさそうです。

ソフトウェアもシンプルで使いやすくかなりユーザビリティにも配慮がなされているのでほっこりしますね。

Pulsar X2 Wireless Gaming Mouseの使用感:badポイントまとめ

Pulsar X2 Wirelessの唯一といってもいい欠点。

それは何度も言うように、メインボタンのクリック感

いちいちバインバイン響くこのクリック感さえなければ完璧だったのに…

Pulsar X2 Wireless Gaming Mouseの総評

Pulsar X2 Wirelessの評価
総評
 (5)
ビルドクオリティ
 (5)
スペック
 (5)
形状
 (4)
ボタン
 (3.5)
ソール
 (5)

Pulsar X2 Wireless Gaming Mouseは、穴なしで超軽量56gPixart PAW3395搭載、後部もっこり型の左右対称とトレンド要素全部盛りのハイスペックゲーミングマウスです

つかみ持ちに対して手の大きさを問わず抜群に相性が良いです。

ビルドクオリティも非常に高く12,870円の値段を加味してもコスパもそこそこ悪くない。

X2 Mini Wirelessとの違いは主にサイズ重量で、その点に関して持ち方の相性が変わってきます。

つかみ持ち一筋でそれ特化の平均サイズの手大きさの方かもしくは、大きい手のサイズの方には、X2 Wirelessを強くおすすめします。

それ以外の、手の小さい方や、つまみ持ち特化の方や、つまみとつかみの中間であったりする方はX2 Mini Wirelessを強くお勧めします。

しかし、現状X2 Wirelessには強豪となるマウスが多数存在しこれからも増えます。

さらに、早くも改良版の情報が出てたりと今ちょっとおすすめしにくい状況になっていますので、特別思い入れがない場合はいったん保留することをおすすめします。

製品の強み

  • 超軽量56gながら高いビルドクオリティ
  • 形状からくる圧倒的なつかみ持ちとの相性
  • 最新の高性能センサーPAW3395
  • 快適な有線での使用感
  • 最大70時間のバッテリー寿命で充電切れのストレスなし
  • 角がしっかり丸められたよく滑るマウスソール
  • シンプルで使いやすいソフトウェア

製品の弱み

  • メインボタンのクリック感が悪い
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[ゲーミングキーボード]Pulsar PCMK60% ANSIインスタントレビュー&徹底レビュー!高品質なカスタムゲーミングキーボードを誰にでもおすすめする記事!!https://www.devagaje-g.site/gamingkeyboard/pulsar-pcmk-reviwe/Fri, 07 Oct 2022 01:00:00 +0000https://www.devagaje-g.site/?p=2775

最高の打鍵感、打鍵音に高いカスタマイズ性とホットスワップ対応、選べるスイッチとキーキャップも高品質、さらにはライティングの美しさや柔軟なケーブル、高いビルドクオリティなど、これからの基準となるべき要素を高い次元で兼ね備えたハイクオリティなゲーミングキーボードです。 デメリットもさほど深刻ではなく、これだけ質が高いので12,580円というお値段はかなりコスパがいいのではないかと思います。 特性上、自作キーボードの入門としてや、組み立て好きの方、組み立ては別にだけど自分好みのキーボードが欲しいという相反するニーズにも応えられるので 、初心者から上級者まで、コンパクトが嫌いじゃない方全員に強くおすすめしたいゲーミングキーボードです。]]>

この記事では、Pulsar PCMK60% ANSIについてインスタントレビューしていきます。

インスタントレビューとは

インスタントレビューとは、隙間時間で読める様に凝縮したレビューのことで、手っ取り早く製品の特長が分かります。

更に詳しく知りたい方は記事下”更に詳しいレビューを見る“をどうぞ!

※この記事ではアフィリエイトリンクを使用しています。

概要

お馴染みPulsar様の有線ゲーミングキーボードPulsar PCMK60% ANSI

特長は配列レイアウトスイッチキーキャップTKL版のみ好きな文字を刻印可能なプレート、の5つのオプションに加え組み立ての有無をカスタムして注文ができる点です。

ホットスワップ対応のため、スイッチ交換時にはんだ付けは必要ありません。

今回は60%サイズUS配列、スイッチはKAILH Speed Silver LINEAR、キーキャップは薄型LOW PROFILEの黒を選択しました。

メーカー/製品名Pulsar /PCMK60% ANSI
キー配列/レイアウトUS配列 / 60%
 キースイッチ/キーキャップKAILH Speed Silver LINEAR/
LOW PROFILE BLACK(PBT製ダブルショット印字)
ホットスワップ対応
サイズ/重量高さ35mm・横355mm・縦127mm /
重量502g
接続/ポーリングレート有線/1000Hz
カラー白or黒
ケーブルUSBtype-Cパラコードケーブル
ソフトウェアPulsarFusion

高さ35mm・横355mm・縦127mm ・重量502gでコンパクトかつ軽量なものになっおり、トッププレートはアルミ製で、側面と底面はプラスチック製スケルトン仕様です。

また、組み立て済みは+1,000円、自分で組み立てることを選択したため今回お値段12,580円となりました。

メリット

Pulsar PCMK60% ANSIは、キーボードとして最重要といっても過言ではない打鍵感打鍵音が最高です。

最たる要因は、基盤とトッププレートの間に仕込まれた高密度ポリマーダンパーという吸音シートにあります。

これにより、メカニカルスイッチの打ち心地を残しつつ、打鍵時の底打ち音金属反響音、余分な振動をほぼ聞こえない程に軽減してくれるためかなり快適な打鍵感、打鍵音となっています。

また、スイッチはKAILH Speed Silver LINEARで、静穏軸ほどではないが静かで滑らかな打鍵感、打鍵音が得られ、キーキャップもざらっとして高級感のあるPBT製かつダブルショット印字により摩耗に強くキーボードとしてかなりレベルが高く完成度の高いものになっています。

次にこのキーボードの最大の特徴ともいえる高いカスタマイズ性についてです。

配列JIS/US/IOS
レイアウト60%/TKL(80%)
カラー白/黒
キースイッチKailh/Gateronから合計14種
キーキャップBASIC/LOW PROFILE
プレート(TKLのみ)アルファベット,記号,数字は6文字以内、日本語は5文字以内
全カスタマイズ項目

このカスタマイズ性の高さによる恩恵は大きく3つあり、1つ目は壊れた部分を交換するだけで手軽に修理できる点、2つ目はホットスワップにも対応しており自分好みの物を買いやすくあとから好みにカスタマイズしやすい点、そして最も重要な3つ目はレビュアーとして多くの方にすすめやすい点にあります。

他にも、高いビルドクオリティ美しいライティング、60%レイアウトと柔軟なパラコードケーブルによる取り回しやすさなど、底知れぬ質の高さが本製品の魅力です。

デメリット

PCMKチルトスタンド

かなり完成度が高く、使用感においてほぼ完璧ですが一点だけいただけない。

チルトスタンドが硬すぎる。

あまりに硬すぎて、右側は開けるときえぐれたし、左側は引っかけた爪が逝きました。

様々なレビューを見てもチルトの硬さが指摘されていたため個体差ではない可能性があります。

PCMKキーキャップ側面

これは個人的に気になった点ですが、キートップがフラットすぎて誤打しやすく、長押し時に指がズレる感覚があり、これに関しては感じ方に個人差が生まれやすいのでフラットなキートップのほうが好きな方にとってはメリットかもしれません。

こんな人におすすめ

評価
総評
 (5)

今回レビューしたのはPulsar PCMK60% ANSIになります。

最高の打鍵感打鍵音に高いカスタマイズ性ホットスワップ対応、選べるスイッチとキーキャップも高品質、さらにはライティングの美しさや柔軟なケーブル、高いビルドクオリティなど、これからの基準となるべき要素を高い次元で兼ね備えたハイクオリティなゲーミングキーボードです。

デメリットもさほど深刻ではなく、これだけ質が高いので12,580円というお値段はかなりコスパがいいのではないかと思います。

特性上、自作キーボードの入門としてや、組み立て好きの方、組み立ては別にだけど自分好みのキーボードが欲しいという相反するニーズにも応えられるので 、初心者から上級者まで、コンパクトが嫌いじゃない方全員に強くおすすめしたいゲーミングキーボードです。

余談ですが、Amazonでの購入はできますが、カスタマイズ性が落ちる上に値段が高くなるので特別な理由がない限りはPulsarの公式サイトからご注文することをおすすめします。

さて、ここからはPulsar PCMK60% ANSIをさらに詳しく徹底的にレビューしていきたいと思います。

長い記事になりますがどうぞお付き合いください!

Pulsar PCMK60% ANSI徹底レビュー

PCMKアイキャッチ3

[toc]

Pulsar PCMK60% ANSIの概要

外観 

PCMK正面と寸法
PCMK背面

Pulsar PCMK60% ANSI60%レイアウトのANSI配列(US)でキー数は61キーとなっており、様々なcherryMX互換のキーキャップが合います。

サイズは高さ35mm・横355mm・縦127mm で上面はアルミニウム製でエッジが鏡面仕様になっており、それ以外はマットな塗装がなされておりチープさは感じません。

また、このアルミ製トッププレートは色を白と黒の2種類から選択できます。

背面には5ヶ所のすべり止めと、2段階のチルトスタンド、中央にPulsarのロゴが成形されているスケスケスケルトン仕様となっています。

すべり止めラバーは、スペースバー側に横30mm縦9mmでサイドと中央に合計3枚、数字キー側には、チルトスタンドの前に横30mm縦3.6mmの物が2枚の合計5枚のすべり止めがしっかりと地面をグリップして滑りません。

チルトスタンドは2段階で少しチープさを感じる黒いプラスチック製です。

PCMK右側面

サイドを見ると、手前から奥にかけて7.7°の傾斜がついており、手前の高さがキーを含め29mm奥側が35mm、チルトスタンドは2段階で1段階目で41mm2段階目で58mmと高さを大幅に変えられます。

PCMKポート
PCMKケーブル

ポートはUSBtype-Cで、ケーブルは1.8mのUSBtype-CtoAパラコードケーブルとなっています。

ポート部分はESCキー側に設置されており、ガイドが深く奥まった部分にありますが、ガイドが広いのでいろいろなケーブルが刺さります。

Pulsar製のマウスと比べると硬いケーブルですが、そこはさすがPulsar様、キーボードとしてはかなり柔軟で軽量なケーブルです。

PCMKこぼれたスイッチ
PCMKスイッチ正面と背面

スイッチには、Kailh製のスイッチとGateron製のものから合計14種の選択肢がありますが、現在はKailh製の一部のスイッチ以外は品切れ状態となっています。

今回選択したのはKailhのシルバー軸(リニア)、アクチュエーションポイントが1.1mmとかなり浅めに設定されているのが特徴です。

また、Pulsar PCMK60% ANSIはホットスワップ対応のためKailh/Gateronに加えcherryMX互換のスイッチかつ、5ピンと3ピンのものにすべて対応しています。

スイッチが筐体から飛び出すフローティングデザインになっているのも特徴です。

PCMK並べたキーキャップ
PCMKキーキャップ上面と底面

キーキャップはベーシックタイプのものと薄型のLOW PROFILEを選択でき、カラーは白と黒の2種類から選択でき、今回はLOW PROFILEの黒を選択しています。

素材は、ザラザラとした触り心地が特徴で指紋が残りずらいPBT製、印字はダブルショットで摩耗しても印字が消えません。

LOW PROFILEキーの高さは通常キーで7.5mmスペースキーが8mmとなっており、厚みは1.1mmでした。

PCMK本体重量
PCMK本体重量+ケーブル重量

重量は実測値で503gと比較的軽量で、ケーブルを含んでも541gとなっています。

パッケージ内容

パッケージ内容

➀PCMK ANSI 60% Keyboard Barebonex 1

1.8mUSBtype-CtoAパラコードケーブル

③[US ANSI] Pulsar Low Profile Keycaps 104 setx 1

[KAILH] Speed Silver LINEARsetx 1

⑤説明書類 x 1

⑥紹介書類X1

⑦キーキャップ兼スイッチプラーx1

⑧キーキャッププラーx1

スペック

メーカー Pulsar Gaming Gears
製品名PCMK60% ANSI
キースイッチKAILH Speed Silver LINEAR
キーキャップLOW PROFILE BLACK(PBT製ダブルショット印字)
アクチュエーション1.1mm
キーストローク3.5mm
押下圧40g
耐久性5000万回
レイアウト60%レイアウト/61キー
配列US配列(ANSI)
ロールオーバーNキーロールオーバー対応
本体カラーblack/white
材質アルミニウム/プラスチック
ポーリングレート1000Hz
レスポンスタイム1ms
オンザフライシステム対応
マルチメディアキーFNキー使用
接続方式有線接続
ソフトウェアPulsarFusion
対応OSWindows 7以上/Mac OS x 10.10以上
ケーブル1.8mUSBtype-CtoAパラコードケーブル
サイズ高さ35mmor41mmor58mm・横355mm・縦127mm
重量503gg (ケーブルを除く)
メーカー保証2 年

Pulsar PCMK60% ANSIのレビュー

Pulsar PCMK60% ANSIの主要機能

高いカスタマイズ性

PCMKのカスタマイズ性の高さ

Pulsar PCMK60% ANSI主要機能の中でも特に重要なのはやはりこのカスタマイズ性でしょう。

カスタムキーボードなので注文時も好みに寄せた構成にカスタマイズできるうえに、購入後に改めてカスタマイズできる点も大きな魅力です。

このカスタマイズ性の高さがもたらしてくれるメリットはまだあります。

ゲーミングキーボードは時に激しいキー入力に耐えねばなりません。

そんなときも、簡単なパーツ交換で修理ができそのたびに好みのキーボードにカスタムされていくのに、キーボードを買いなおすよりかなり安く済みます。

さらには、自作キーボードの入門としてBTOパソコンのように、よりしっかり理解したうえで自作沼に浸かるための足掛かりにもなります。

MOD系の改造もしやすく、また、構造がかなりシンプルで玄人の方のお眼鏡にもかなうのではないかと思います。

配列JIS/ANSI(US)/IOS
レイアウト60%/TKL(80%)
カラー白/黒
キースイッチKailh/Gateronから合計14種
キーキャップBASIC/LOW PROFILE
プレート(TKLのみ)アルファベット,記号,数字は6文字以内、日本語は5文字以内
組み立て+1,000円で組み立て済み
全カスタマイズ項目

上記は先ほども登場した注文時のカスタマイズ項目一覧です。

注目してほしいのは一番下の組み立てについて。

組み立てすごく簡単だし楽しいです。

なので、時間がない方や組み立てが苦手orどうしてもやりたくないって方以外はぜひとも自分で組み立てるを選択してほしい!

というわけで、下記が組み立て方になります。

組み立て方

向きをそろえキースイッチを余すことなく穴に押し込んではめます。
PCMK キースイッチの取り付け
向きをそろえキースイッチを所定の位置にはめ込みます。
PCMK キーキャップ取り付け

ちなみに、公式の出している組み立てマニュアルのほうが分かりやすいので組み立て時はそっちを参照することをおすすめさせいただきます。

ただ注意点として、VARMILOのカスタムキーボードと比べるとカスタマイズ性はかなり劣ります。

しかし、VARMILOに比べかなり安くかつ、シンプルでわかりやすいというメリットがありますのでその点においてはじめてのカスタムキーボードにはPCMKをおすすめしたいです。

快適なFNキーショートカット

PCMKキーガイド1

PCMK 60% MECHANICAL KEYBOARD
KEY GUIDE

PCMKキーガイド2

PCMK 60% MECHANICAL KEYBOARD
KEY GUIDE

60%キーボードの弱点、それはキー数を削るためキーボード上でできることが減ること。

否!

多くの60%キーボードは、FNキーを使ったショートカットを使うことでフルサイズでできることを少ないキー数でもできるのです。

もちろん、キーを同時押しするのは面倒だし複雑で覚えるのが大変というデメリットはあります。

ただ、慣れてしまえばフルサイズキーボードとタイピング速度操作感もそん色ないものとなるので60%とタイピングのしやすさや利便性は両立できるものなのです。

そうは言っても面倒だしなぁという人にも安心していただけるよう私ナベコウが良く使うFNキーショートカットをご紹介します。

FN+}閉じカッコLEDパタン変更 
FN+左Shift or WinLED輝度を左Shiftで上げWinで下げる
FN+数字キーF1からF10
FN+RorFRでスクロールアップ、Fでスクロールダウン
FN+< or ><でボリュームダウン、>でアップ
FN+?上矢印
FN+Alt左矢印
FN+メニュー下矢印
FN+Ctrl右矢印

アンチゴーストNキーロールオーバー

Pulsar PCMK60% ANSIアンチゴーストNキーロールオーバーの対応しています。

ロールオーバーとは

同時に入力できるキー数をあらわすもので、Nキーロールオーバーとは全キーの同時入力に対応しているということになります。

アンチゴーストとは

同時押しした際に、押してないキー(ゴーストと呼ぶ)が反応することを防いでくれるもの

APEXなどが分かりやすいと思いますが、複雑なキャラコンを行うためには複数のキーを同時またはほぼ同時に入力することが必要です。

そのため、より多くのキーを正確に同時入力でき、微妙な入力順も正確に認識できるキーロールオーバーとアンチゴーストは必須機能です。

その点、Pulsar PCMK60% ANSIはNキーロールオーバー対応かつアンチゴースト対応なので、いくら同時押ししてもすべて正確に反映されます。

ちなみに、本当に同時押しできるのかを検証できるサイトで検証しようとした所20キーまでは計測できました。

しかし、全キー同時押ししたとき、「様々なショートカットが発動→画面がめちゃくちゃになってそれどころじゃない」の繰り返しで検証できませんでした。

悔しいです。

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打鍵感・打鍵音について

PCMKキースイッチとキーキャップ接写

Pulsar PCMK60% ANSI打鍵感打鍵音は非常に快適でタイピングが楽しくなるほど心地の良いものです。

どう心地いいのかと言うと、金属反響音や底打ち時の振動など、不快に感じるものが一再感じられません。

純粋にキースイッチの押し心地タイピング音を楽しめるのです。

キースイッチには今回、KAILH Speed Silver LINEARというシルバー軸の物を、キーキャップはLOW PROFILEの黒となっており、どちらもかなり質が高いものになっています。

キースイッチ

PCMKスイッチ正面と背面
PCMK スイッチ接写

KAILH Speed Silver LINEARはアクチュエーションポイントが1.1mmと浅くゲーミング特化の軸となっています。

KAILH製のスイッチは、キースイッチ界の老舗cherryMXのスイッチと互換性があり、かなり高品質で安価であるため、界隈での評価は高いです。

キータイプは赤軸系、いわゆるリニアでクリック感としては引っかかりがなく押し込むにつれだんだんと重くなります。

ホットスワップに対応しており、非常に簡単に取り外しができまが、スイッチのぐらつき傾きは全キーにおいて一切なく高い精度を誇っています。

クリック音としてはスコスコといった感じで、うるささは感じないものの静かな環境ではタイピング音はかなり目立ちます。

タイプキーストローク作動フォースアクチュエーションポイントデバウンスタイムピン
リニア3.5mm±0.3mm40g±10gf1.1mm±0.33ピン

アクチュエーションポイントは1.1mmとかなり浅く、より速く入力できるためFPSゲームに向いています。

キーストロークは3.5mmとこちらも比較的浅めです。

押下圧は動作地点(動作フォース)で40gとかなり軽くなっていますが、リニア系の特徴で押し込んでいくにつれ押下圧は増します。

PCMK 押下圧グラフ

Pulsar公式サイトより

Pulsarの製品ページによると以上のようなグラフで押下圧は増加するようなのですが、気になったのでどうにか自分で測る方法はないかと考えたところ…

PCMKキースイッチの押下圧計測

電子天秤にのっけてゆっくりキーを押しそれを撮影、を繰り返し平均を出すことにしました。(フォースゲージ持ってない)

動作点の押下圧39g
最高押下圧61g

結果としてはPulsarのサイトのグラフとの目立った相違はないことが分かり、押下圧の公称値は正確であることが分かりました。

PCMKキースタビライザー

スタビライザーはしっかりルブされており、滑らかに駆動します。

そのおかげで、スペースキーなどの長いキーの押し心地も快適でぐらつき等はなく、端を押しても打鍵感は変化しません。

キーキャップ

素材は、指紋が付きにくく少しザラっとしていて打鍵時の振動が響きにくい特性のあるPBT製の物となっています。

PCMKのキーキャップと一般的なキーの比較

Pulsar PCMK60% ANSIは、ベーシックなサイズのキーキャップと薄型のLOW PROFILEを選択できます。

違いは、薄い分ライティングを遮るものがないため明るくなり映えますが、その他に目立った違いはありません。

ぐらつきなどは無く非常に質の高いものですが、キートップは極フラットなもので指への食いつき感はなく誤打しやすい印象であまり好きではありませんが、ここは好みが分かれる部分なので合う人にはかなり好まれるものだど感じました。

本体構造

PCMK本体分解

この最高の打鍵感・打鍵音の秘密は内部構造にあります。

PCMK基盤とポリマーダンパー
PCMKポリマーダンパー

その秘密とは、基盤とトッププレートの間に仕込まれた高密度ポリマーダンパーと呼ばれる吸音シートです。

ゴムのような質感で、これにより振動、反響を大幅に削減し快適な打鍵感と打鍵音を実現しているのです。

この構造はDucky One 3などでもみられる機構になっています。

接続

PCMK有線接続

Pulsar PCMK60% ANSIの接続方式は有線接続のみとなっております。

接続ポートはUSBtype-Cで、ケーブルは1.8mUSBtype-CtoAパラコードケーブルとなっており、ポーリングレートは1,000Hzです。

使用感として非常に安定しておりレスポンスに遅延は感じませんでした。

実際にゲーム内でどの程度遅延があるのか検証するために、射撃ボタンをキーに割り当て押してから射撃されるまでの遅延を撮影することで簡易的に検証してみました。

また、正確性を上げるために上記の手順を100回繰り返しデータをとっています。

応答速度の簡易計測

PCMKの応答速度の簡易計測

結果は以下のようになりました。

最小値0.07秒
最大値0.1秒
平均値0.083秒

体感できる大きな遅延はなくゲームにおいて遅延で負けるようなことはほぼないと言えます。

また、無線接続できない点についてなのですが、個人的にはあまり動かさないキーボードは有線での使用のほうがゲーム用途には向いていると考えています。

マウスの無線と干渉したりなど安定性に欠く可能性があるからです。

その点はデメリットとは言えないと結論付けたいと思います。

ソフトウェア

Pulsar PCMK60% ANSI用に用意されたソフトウェアは非常にシンプルでわかりやすく、かつ豊富な機能を搭載しておりかなり使い勝手が良いです。

特徴として様々なライティングプリセットを使用できるほかオリジナルでカスタマイズしたライティングにすることができます。

ホーム

PCMK ソフトウェアホーム

設定するデバイスを選択できます。

デバイス

Profile

合計10個のプロファイルを設定できます。

キー設定

左上の星マークを押して表示できます。

キー設定項目
  • デフォルト
  • マクロ
  • キー割り当て変更
  • マウス
  • テキスト
  • キーを無効にする
  • マルチメディア
  • キーのコンビネーション
  • ショートカット
  • profileの切り替え
  • アプリを開く

また、ソフト上に設定を保存するAPPモードとキーボード本体に保存するオンボードモードが選択できます。

ライティング設定

ライティングプロファイルを選択して光方を変更できます。

ただし、ソフトウェアでライティングを設定するとキーボードのショートカットでのLED変更を受け付けなくなるので注意が必要。

ライティング設定項目
  • Static
  • Neon
  • Breath
  • Wave
  • Twinkle
  • Radar
  • Auto Ripple
  • Snake
  • Aurora
  • Ripple
  • Reactive
  • Cross
  • Fireworks
  • Speed Respond
  • Musical Rhythm
  • Custom

Preformance

Windowsキーを無効化した際に同時に無効化するショートカットを選択でできます。

  • Shift+TAB
  • Alt+F4
  • Alt+TAB

Custom List

カスタマイズした設定をリスト化して表示してくれます。

マクロ

PCMK ソフトウェアマクロ

マクロを詳細に設定することができます。

ただし、マクロはゲームでは規約違反になる場合もあるので慎重にならなくてはいけません。

ダウンロードは下記リンクからできます。

付属品について

Pulsar PCMK60% ANSIの付属品はいたってシンプルな構成です。

しかし、組み立て式である点とホットスワップに対応している点で、そうでない製品と違うのはキーキャップ・キースイッチプラーの存在です。

今回購入したPulsar PCMK60% ANSIには、プラスチック製のキーキャッププラーと金属とプラスチックから成るキーキャップ兼キースイッチプラーが付属していました。

キーキャップ兼キースイッチプラーは、バリなどはありますが結構頑丈に作られていて早々壊れるものでもありませんし、キースイッチ用とキーキャップ用で二つ用意しなくていいので便利です。

一方、プラスチック製の物はチープで、この手の物は使うごとにへたってしまいます。

これからホットスワップ対応のキーボードを購入したとき、プラスチック製のチープなキープラーしかついてこなかった…

そんなときもこのキーキャップ兼キースイッチプラーがあれば安心というわけです。

コストパフォーマンス

ナベコウが注文した構成で12,580円でした。

1万円以上するため決して安い製品とは言えませんが、これだけキーボードとしての質が高くカスタマイズ性や、長く使える将来性を鑑みるにかなりコストパフォーマンスに優れていると言えます。

ゲーミングキーボードは、ゲーミングデバイスの中で実力の向上という点で見ると比較的優先度は低いのですがキーマウでプレイするなら必須のアイテム

かなりの勇気を要する選択ではありますが、初心者が初めてのゲーミングキーボードとして選ぶのにもってこいの高コスパ製品であると声高に表明したいと思います。

Pulsar PCMK60% ANSIの使用感

メリットに感じたポイント

メリットに感じたポイントはかなり多いです。

まず何より、打鍵音と打鍵感が最高に良い

無駄な反響音など一切なくクリーンな打ち心地と音でタイピングが楽しくなります。

また、ホットスワップ対応でいざとなれば簡単にスイッチを交換できるので安心して強く打鍵できます。

PCMK組み立て

ゲーム時は咄嗟のことでつい力を入れすぎてしまうことは多々ありますが、そんな時でもバシバシ叩ける上に、高密度ポリマーダンパーのおかげで快適な打鍵は保たれます。

また、60%レイアウトの恩恵もかなり感じました。

PCMKゲーム用の配置
PCMKタイピング用の配置

角度に酒類

ナベコウはゲーム時とタイピング時でキーボードの位置を変えるのですが、そんな時でもコンパクトで軽量なPCMKなら何のわずらわしさも感じません。

また、有線でありながらケーブルが柔軟なのでその点でも取り回しが良くなっています。

また、高いカスタマイズ性を利用して、さらに好みのキースイッチやキーキャップに交換し、自分専用の夢のキーボードを目指そうと考えており、日々のパーツ探しが楽しいです。

これだけのメリットを持ちながら12,580円という値段はかなりコスパが高く満足のいくものでした。

デメリットに感じたポイント

PCMKチルトスタンド

Pulsar PCMK60% ANSIでほぼ唯一デメリットだと感じたポイントがチルトスタンドの硬さです。

爪が割れたのはこの際いいのですが右側のチルトを立てるときに少し抉ってしまいかなり萎えました。

ちなみに、しばらく使っているうちに過度な硬さはなくなり普通に使えるようになりました。

また非常に主観的な意見を言うとキートップがフラットすぎるのも少し苦手で、誤打しやすかったり食いつき感がないため長押し時に指がズレることがしばしばあったので、この点は指に食いつきやすい形状のXDAプロファイルのキーキャップに交換してみようと考えています。

Pulsar PCMK60% ANSIの総評

Pulsar PCMK60% ANSIの評価
総評
 (5)
主要機能
 (5)
打鍵感・打鍵音
 (5)
接続
 (4)
ソフトウェア
 (4)
付属品
 (3.5)
コストパフォーマンス
 (4)

今回はPulsar PCMK60% ANSIをレビューしました。

Pulsar PCMK60% ANSIは、キーボードとして非常に質が高く優秀で、無駄な反響と振動のない快適な打鍵感、打鍵音を持ち60%キーボードという取り回しの良さ、高いビルドクオリティを持ち、さらにホットスワップなど高いカスタマイズ性を有しており、注文時も手元に届いてからも自分好みにカスタマイズできる優れモノです。

配列JIS/US/IOS
レイアウト60%/TKL(80%)
カラー白/黒
キースイッチKailh/Gateronから合計14種
キーキャップBASIC/LOW PROFILE
プレート(TKLのみ)アルファベット,記号,数字は6文字以内、日本語は5文字以内
全カスタマイズ項目

以上が注文時にカスタマイズできる項目になります。

カスタムキーボードが有名なVARMILOと比べるとカスタマイズ性は劣るものの、それぞれのパーツは非常に高品質ながら安価組み立てが選べるいう絶大なメリットがあります。

安くとも12,580円と一見高額に見えますが、デメリットもさほど深刻ではなく、性能やカスタマイズして長く使える点を加味して、ハイコストパフォーマンスなゲーミングキーボードと言えます。

これからはこのキーボードを超えられるかが基準となってもおかしくないほどの高い完成度を誇るPCMKは、初めてゲーミングキーボードを購入する方にできれば買ってほしい製品です。

他にも、自作キーボードの入門としてや、組み立て好きの方、組み立ては別にだけど自分好みのキーボードが欲しいという相反するニーズにも応えられるので、初心者から上級者まで、コンパクトが嫌いじゃない方全員に強くおすすめしたいゲーミングキーボードです。

重ね重ねにはなりますが、Amazonでの購入はできるものの、カスタマイズ性が落ちる上に値段が高くなるので特別な理由がない限りはPulsarの公式サイトからご注文することをおすすめします。

また、ある程度知識のあるかたやお気に入りのスイッチなどがすでにある方は、ベースのBareboneのみをPulsarで購入し、キースイッチとキーキャップは別で購入した方がさらに安く好みのキーボードが作れると思うので、ぜひ挑戦してみてください。

製品の強み

  • クリーンで心地のいい打鍵音・打鍵感
  • 高いカスタマイズ性
  • 豊富なFNキー
  • アンチゴーストNキーロールオーバー
  • 安定した遅延の少ない接続と柔軟なケーブル
  • シンプルかつ機能豊富なソフトウェア
  • ハイコストパフォーマンス

製品の弱み

  • チルトスタンドが硬すぎる
¥7,980(2022/10/13/17:18時点❘Pulsar公式サイト調べ)
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Cooler Master CK721インスタントレビュー&徹底レビュー!コンパクトでスタイリッシュな65%レイアウトで便利機能満載のオールラウンダーhttps://www.devagaje-g.site/gamingkeyboard/cooler-master-ck721-gaming-keyboard-grey-review/Sat, 01 Oct 2022 19:39:19 +0000https://www.devagaje-g.site/?p=2609

この記事では、Cooler Master CK721 GAMING KEYBOARDについてインスタントレビューしていきます。 更に詳しく知りたい方は記事下”更に詳しいレビューを見る“をどうぞ! CK721は、Coole ... ]]>

評価
総評
 (3.5)

この記事では、Cooler Master CK721 GAMING KEYBOARDについてインスタントレビューしていきます。

インスタントレビューとは

インスタントレビューとは、隙間時間で読める様に凝縮したレビューのことで、手っ取り早く製品の特長が分かります。

更に詳しく知りたい方は記事下”更に詳しいレビューを見る“をどうぞ!

概要

CK721は、CoolerMaster65%レイアウトのゲーミングキーボードでラインナップはグレーとホワイト。

サイズは、横334 x 縦118 x 高さ37 mmでチルトスタンドにより奥側の高さを43mm46mmの2段階で変更できます。

製品名/メーカーCK721 GAMING KEYBOARD Grey/ CoolerMaster 
キースイッチ/キーキャップTTCメカニカルスイッチ茶軸 / ABS
駆動時間最大73時間(LEDなし)
接続有線, 2.4 GHz無線, Bluetooth 5.1
ソフトウェアCooler Master MasterPlus+
サイズ/重量334 x 118 x 37 mm / 764g 
カラーグレー・ホワイト

キースイッチにはTTCメカニカルスイッチの茶軸を搭載しており、しっかりとしたクリック感とある程度の静穏性を両立しており、カコカコとした打鍵音が特徴です。

接続は有線2.4GHz無線に加えBluetooth 5.1で3台の機器と接続でき、Bluetoothはキーボード上で切り替えられます。

メリット

何より見た目がかっこよくてゲームのモチベが爆上がりします。

高級感のあるトッププレートに美しいライティング、シックな色味にコンパクトでスペースを圧迫することもない、このスタイリッシュさがたまりません。

次に、接続方式の多様さです。

有線・2.4GHz無線に加え、Bluetooth5.1によるデバイスを問わない3台同時ペアリング可能、デバイス間の移動が非常にスムーズでストレスフリーかつ、2.4GHz接続は遅延は感じられず無線での本格運用が出来ます。

厚みがしっかりありますが心配ございません。

リストレストが付いてきます

手触りが良く程よいクッション性のあるリストレストは、手の疲れを大幅に軽減してくれる優れものです。

デメリット

CK721のスイッチの側面

特に気になったデメリットとして結構な金属反響音が鳴る点です。

3・4キーあたりがすごく目立ち、ヘッドセットをしていれば気が付きませんが普通にタイピングしているとすごく気になります。

こんな人におすすめ

CK721は、65%レイアウト3種類の接続方法に加え、リストレスト付きとかなり便利なキーボードです。

60%レイアウトと比べて方向キーなど便利なキーが搭載されている点も加味し、初めてゲーミングキーボードを購入する方はもちろん、コンパクトサイズに手を出したいけどどれを買えば良いか分からない方にぜひおすすめしたいです。

また、PCやデバイスを複数使う方にも強くおすすめしたいゲーミングキーボードです。

さて、ここからはCK721をさらに詳しく徹底的にレビューしていきたいと思います。

長い記事になりますがどうぞお付き合いください!

CK721徹底レビュー

CK721アイキャッチ2

CK721 の概要

外観の特徴

Ck721の正面2
CK721の底面

65%レイアウトのコンパクト仕様で英語配列となっており、キー数67キーに加え右上に設定可能なダイヤルコントローラーを搭載。

サイズは奥行118× 幅334 mmで、上面には高級感漂うアルミニウム製のトッププレートがありエッジは鏡面仕上げ、表面はサラサラとしたマットな手触りになっています。

背面を見るとスペースキー側の両端付近に滑り止めが、奥側には滑 り止め付きのチルトスタンドが2段階ついており、あとは、中央にロゴがあるだけのシンプルな作りです。

CK721右側面

サイドを見ると、手前から奥にかけて4.6°の傾斜が付いていおり、高さは手前26mm奥37mm

左サイドに設けられたUSBレシーバー格納スペースは爪で簡単に取り外せて、中にはトッププレートを取り外す用の金属レバーがあり、特定のキーを外しレバーを引くことで取り外しができる仕様。

※マニュアルが付属していますので詳しくは購入時そちらをご参照ください。

右サイドには接続スイッチャーがあり、画像で言うと左側が2.4GHz真ん中が有線、右側がBluetooth接続となっています。

チルトスタンドは2段階、1段階目で43mm、2段階目で46mmと高さが変化しします。

Ck721のUSBtype-Cポート
Ck721ケーブルのプラグ部分

搭載されているポートはUSBtype-Cで、ケーブルは1.8mUSB Type C to Type A 編組ケーブルとなっています。

CK721のスイッチの側面
ck721のキーキャップ2

キースイッチはTTCメカニカルスイッチ茶軸(タクタイル)が搭載されており、キーキャップはABS樹脂製でレーザー印字、ショートカットの印字は独自のものです。

CK721のトッププレートと統一感のあるダイアルコントローラー

トッププレートと統一感のあるデザインのダイアルコントロールは左右の回転に加え押し込みの入力ができます。

ck721本体のみの重量実測
ck721の本体ケーブルアリの重量実測

重量はケーブルなしで719g、ケーブルとレシーバーありで765gでした

CK721のリストレスト側面
CK721のリストレスト正面

付属のリストレストは表面が布製で、それ以外はSBR製

寸法は334 x 95 x 18 mmとなっており表面はざらざらしてグリップ感がありつつもべた付かず底面のすべり止めのおかげで使用中にずれることはありません。

パッケージ内容

パッケージ内容

➀CK721 GAMING KEYBOARD

②USBレシーバー

③USBレシーバー延長用アダプター

④1.8m, USB Type C to Type A, 着脱式 & 編組ケーブル

⑤キープラー

⑥リストレスト

⑦マニュアル

⑧トッププレート着脱マニュアル

スペック

メーカーCoolerMaster
製品名CK721
キースイッチTTCメカニカルスイッチ(茶軸)
キーキャップABS Painting & Laser Engraved, OEM Profile
アクチュエーション2mm
キーストローク4mm
押下圧55g
耐久性5000万回
レイアウト65%レイアウト
配列英語配列67キー+ダイヤルコントローラー
ロールオーバー有線of2.4GHz:Nキー/Bluetooth:6キー
本体カラー/材質グレーorホワイト
材質アルミニウム・プラスチック
ポーリングレート1000Hz (有線/2.4GHzモード)・125Hz (Bluetoothモード)
レスポンスタイム1ms (有線/2.4GHzモード)・8ms (Bluetoothモード)
オンザフライシステム対応
マルチメディアキーFNキー使用
接続方式有線・2.4 GHz無線,・Bluetooth 5.1
充電方式有線充電
バッテリー容量2000mAh
バッテリー寿命時間最大73時間(LED off)
ソフトウェアCooler Master MasterPlus+
対応OSWindows 8+, Mac OS X 10.10+, Android, iOS
ケーブル1.8m, USB Type C to Type A, 着脱式 & 編組ケーブル
リストレスト布・SBR, 334 x 95 x 18 mm
サイズ通常: 幅334 x奥行118 x高さ 37 mm, スタンド1段目使用時: 334 x 118 x 43 mm, スタンド2段目使用時: 334 x 118 x 46 mm
重量764g (ケーブル・レシーバーを除く)
メーカー保証2 年

CK721のレビュー

レビュー項目

・打鍵感・打鍵音

・ゲーミング適正・競技性

・利便性

・ルックス

ソフトウェア

・コストパフォーマンス

打鍵感・打鍵音

ck721の打鍵感アイキャッチ

CK721打鍵感・打鍵音に致命的な欠陥を抱えています。

それは金属反響音キーキャップのぐらつきです。

搭載さてているキースイッチはTTCメカニカルスイッチ茶軸、キーキャップにはABS樹脂製レーザー印字のものを採用。

キースイッチはTTCの茶軸でそれ自体は非常に高品質な茶軸のスイッチなのですが、強く打つと甲高い反響音振動が伝わり、優しくしても結構気になるくらいにはなります。

これは、内部に吸音フォームなどはなく特に吸音する工夫がなされていないことが大きな原因であると考えられます。

キーキャップとはもとより多少ぐらつくものですが、それにしても押し心地が毎回微妙に変わるほどにはぐらつくので注意が必要です。

キースイッチ

ck721キースイッチ上面

搭載されているキースイッチはTTCメカニカルスイッチ茶軸

スイッチ単体で見ると非常に質の高いスイッチで、打鍵感は最初に軽い引っ掛かり感があり、底につくまで程よい抵抗感があります。

適切に取り付けられているため、キースイッチのぐらつき等はありません。   

打鍵音としては、カコカコといった音が鳴りまさに、クリッキーな青軸と静穏な赤軸の中間といった感じです。

スペックは以下の通り。

タイプキーストローク押下圧アクチュエーションポイントデバウンスタイム
タクタイル4mm55g2mm5ms<

アクチュエーションポイントは2mm、キーストロークは4mmとよく見られる茶軸の特長なのですが、押下圧は55gと少し重めで、しっかりとしたクリック感と誤打しにくい利点があります。

はかりに乗せて、キーをゆっくり押していき重量のピークを計測したところ、公称値通り押下圧は55gであることが分かりました。

ck721スタビライザー

スタビライザーはしっかりとルブされており滑らかで異音等もないのですが、油が塗られすぎてキーキャップの裏にまでべっとりついていました。

キーキャップ

ck721のキーキャップ

素材はABS樹脂で印字方法はレーザー印字、手触りとしては乾いた手ではサラサラしており、湿った手だと張り付くような感覚があり、手汗を多くかくと滑りやすくなる特性をもつものです。

また、ABS樹脂製のものには打鍵音が反響しやすい特性もあります。

キーキャップのぐらつきは許容範囲内ではあるものの、押し心地の変化が顕著なキーもあったりとクオリティは高いとは言えません。

ゲーミング適正・競技性

CK721は、個人的にはゲームというより仕事向きなキーボードだなという印象なのですが、もちろんゲームに対する適正もしっかりあります。

ゲームにおいて重要なキースイッチ自体は反応速度が速いわけでも応答速度が速いわけでもありません。

なので、軸がゲーム特化というわけではないのですが、コンパクトなデザインで角度をつけて配置しやすい点など、その他のポイントでしっかりとゲーミングキーボードであると主張しています。

コンパクトサイズによる配置のしやすさ

CK721の配置のしやすさ
CK721の角度のつけやすさ

CK721 はフルサイズのキーボードと比べ、65%レイアウトのコンパクト仕様のためかなり自由度高めに配置できます。

ゲーム時、人それぞれ押しやすい位置角度があり、キーバインドも人それぞれです。

そのため、フルサイズのキーボードだとかなりのスペースが必要になったりしますが、コンパクトで動かしやすくスペースを取らない65%レイアウトは非常にゲームに向いているデザインといえます。

また、マウスを大きく動かす人でも十分にそのスペースを確保できる点など、コンパクトであるということは今やゲーミングキーボードの必須条件といえるかもしれません。

Nキーロールオーバー対応で複雑な同時入力に対応

CK721 は、有線2.4GhzNキーロールオーバーに対応しており、Bluetooth接続の場合は6キーロールオーバーとなります。

ロールオーバーとは

同時に入力できるキー数をあらわすもので、Nキーロールオーバーとは全キーの同時入力に対応しているということになります。

APEXなどが分かりやすいと思いますが、複雑なキャラコンを行うためには複数のキーを同時またはほぼ同時に入力することが必要です。

そのため、より多くのキーを正確に同時入力できる、もしくはその微妙な入力順も正確に認識できるキーロールオーバーは重要な機能になります。

その点、CK721はNキーロールオーバー対応なので、いくら同時押ししても心配はありません。

無線・有線ともに遅延のない応答速度

CK721の有線接続
CK721の2.4GHz無線接続

ゲームにおいては、1mm秒を争わなくてはならない場合があり、キーボードの入力遅延が大きければ大きいほど不利になります。

CK721は、有線接続のほか2種類の無線接続方式があり、有線接続・2.4GHz接続では体感できる遅延は感じられず、ゲームやタイピングは非常に快適でした。

Bluetooth接続は、タイピングは問題ないのですがインゲームでは若干の遅延を感じました。

Ck721の応答速度をスローモーション撮影で検証

スローモーション撮影でキーを押してから画面上に反映されるまでの時間を計測して、それを十回ほど繰り返し平均をとることでおおよその応答速度を計測してみたところ、以下のような結果になりました。

接続方法応答速度
有線0.23秒
2.4GHz無線0.26秒
Bluetooth接続0.34秒

テスト結果は以上の通り、有線速度が最も応答速度が速く、誤差レベルの僅差で2.4GHz接続が次に速く、最後にBluetooth接続という順になりました。

テストは簡易的なもので、ある程度の目安にしかなりません。

テスト環境によっては違う結果が見れると思うので是非、お手持ちのキーボードでやってみると面白いかもしれません。

キーロックショートカットで素早くゲーム専用に

FNキー+Mキーの同時押しでキーをロックすることができます。

これにより、ゲーム中焦ってWinキーを押して裏画面に行ってハチの巣にされるなんてことが起こらないわけです。

非常に重要ですね。

プロファイルを変更したり、いちいちソフトウェアから設定する必要がなくキーボード上のみで完結している点は非常に便利で、ゲームのマッチの待ち時間などに裏画面で記事を書いたりするナベコウにとってもありがたい機能です。

利便性

ゲーミングキーボードとは、あくまでもゲームに特化したキーボードなので、キーボードとしての利便性も当然重要な要素です。

ここでは、ゲーミング性能以外で便利だと思った点についてレビューしていきます。

接続の多様性

CK721の2.4GHz無線接続
CK721の有線接続
CK721のBluetooth接続

CK721は何度も挙げたように、3種類の接続方法があります。

その中でも特に便利なのがBluetooth接続

Bluetooth接続は、ペアリングさえしていれば電源をオンするだけで接続できる便利なもの、CK721はさらに3台同時ペアリンングができ、キーボード上で切り替えができる優れもの。

さらにさらに、Android・iOS・Mac・WindowsのOSに対応しており、パソコンだけでなくお手持ちのスマホやタブレットとも接続できます。

ナベコウの使い方としては、スマホ2台をBluetooth接続、メインPCに有線接続、サブPCに2.4GHz接続を割り当てるなどして活用しています。

オンザフライシステム対応!豊富なショートカット

オンザフライシステムとは

ソフトウェアを介さず、キーボード上のみライティングマクロの設定が行える機能のこと

オンザフライシステムにより、タイピング時はビカビカに光らせるけどゲーム中は鬱陶しいので消したり、単色で光らせたりなどの使い方ができます。

また、ショートカットも豊富で本格的にソフトウェアなしでもあまり困ることはないです。

ただし、オンザフライもショートカットも豊富すぎるがゆえになかなかに複雑で覚えるまでに時間がかかるし、他のキーボードとは似ても似つかないような不思議ショートカット等もあるので使いそうな重要なものだけ覚えることをおすすめします。

FN+leftShift+Aすべて初期値に戻す
FN+ALED照明の輝度を(0~4)循環循環する
FN+K再生および一時停止
FN+Q色モードを選択
FN+Dマクロを記録
FN+DEL+PGUP+PGDNBT接続中のデバイスを切り替える
FN+Mフルキーボードロック

上の表は、ナベコウが良く使う主要なショートカットをまとめたものです。

これだけ覚えれば、問題なく快適かつ便利にCK721をお使いになれると思います。

付属のリストレストで疲れを大幅に軽減

CK721のリストレスト正面
CK721リストレスト底面

CK721には、リストレストが付属しています。

これが、付属品として非常に優秀で、有ると無いとではタイピングのしやすさが段違いです。

高さが丁度良いのはもちろん、布製の表面は汗でべた付かず、硬すぎず柔らかすぎない絶妙なクッション性があり、手の疲れを大幅に軽減してくれます。

CK721リストレスト底面のすべり止め加工

底面には滑り止め加工が施されており、意図的にずらそうとしない限りはずれません。

CK721のリストレスト側面

ただ、上面の布は張り付けてあるもので、エッジにステッチ加工もないため耐久性はあまり高くない点に注意してください。

ルックス

CK721のアイキャッチ1

すごくかっこいい

シンプルスタイリッシュな見た目がたまりません。

CK721のトッププレートと統一感のあるダイアルコントローラー

アルミ製のトッププレートは、触るとひんやりとしていて、エッジが鏡面仕様になっており金属光沢が高級感を醸し出します。

また、トッププレートの表面加工は粒感がありさらさらした手触りで、指紋も残りにくくなっており非常に好印象。

ダイアルコントローラーも統一感あるデザインでエッジの光沢が美しいです。

CK721の底面

プラスチック部分は剛性が高く傷がつきにくいためチープさをあまり感じないのも高級感に拍車をかけています。

CK721ライトアップ

CK721ライティングも美しい

トッププレートのおかげで内部で淡く光が漏れだすような光方で、これまた高級感があります。

また、LEDの発光も綺麗で他のキーボードと一線を画す写真映えです。

ちなみにこのトッププレート外れます

トッププレートの外し方

該当のキーとダイアルコントロールを外す
CK721トッププレートの取り外し手順1の特定のキーキャップの取り外し
左サイドのUSBレシーバー格納スペースの金属レバーを引く
CK721左側面
CK721左側面のUSBレシーバー格納スペース
浮いたトッププレートを外す

ソフトウェア

ソフトウェアにあまり依存しない製品なので、気にならない人は良いのですが、接続を切り替えるとソフトウェアが落ちるバグが時々起きたりします。

ワイヤレスワイヤレス接続時の、スリープモードン入るまでの時間と省電力モードに
照明ライティングを設定できる
キーマッピングキーの倭イリア手を設定できるほか無効化な度も設定もできる
マクロマクロを設定したり削除したりできる
プラファイル設定した4つのプロファイルを管理する

ソフトウェアのつくり自体は、非常にシンプルでわかりやすいものとなっています。

ソフトウェアマニュアル

コストパフォーマンス

これだけ多くの機能が備わっていながら、一時は8,980円まで値下がりし価格破壊もいいところでしたが、また値段が上がり始め、記事執筆時点ではAmazonで約11,000円となっています。

いろいろ備わって便利なのですが、打鍵音などキーボードとしての基本性能に粗が目立つ点を加味し、現状のコストパフォーマンスは可もなく不可もなくといった感じです。

CK721の使用感:goodポイントまとめ

ルックス

CK721のトッププレートと統一感のあるダイアルコントローラー

goodポイントの1つ目は先ほども熱く語ったように、高級感のあるスタイリッシュな見た目です。

テンションが上がるし、ゲームや作業のモチベーションが爆上がりします。

65%レイアウトの恩恵

CK721の配置のしやすさ
CK721の角度のつけやすさ

2つ目は65%レイアウトの恩恵です。

コンパクトなサイズ故、持ち運びも配置もしやすい利点を持ちながら、60%レイアウトのキーボードと比べて方向キーなどがあるので、1キーのみの入力で幅が効いていて痒い所に手が届く感じ。

タイピングする機会が多い方の中には、方向キーを重宝している方も多いと思うので、これまた有り難い仕様です。

ダイアルコントローラーも地味に便利で、これも65%レイアウトの5%分のスペースあっての物。

器用なキーボードをお探しの方にはぜひ、65%レイアウトをおすすめします。

接続の多様性

3種類の接続を使いこなせば、デバイス間での接続のやり直しなどの手間は一切なくなります。

コンパクトデザインと相まってさらに持ち運びやすく作業効率が爆上がりする超便利機能です。

リストレスト

CK721のリストレスト正面

リストレストが有ると無いとでは、手の疲れ方が大違い

好みはあると思いますが、一度使い始めるとこれなしでは違和感があるほど快適になりました。

CK721の使用感:badポイントまとめ

金属反響音

看過できないほど大きな金属反響音が鳴ります。

タイピング時は特に気になるし、ヘッドセットをしているゲーム中でも音は聞こえないものの、強く打鍵すると金属に響いている感覚が指に伝わってきます。

せっかくのTTCメカニカルスイッチ茶軸なのに、非常に残念です。

キーキャップ

ぐらつきは気になるし、ABSなので指紋も目立ちます。

また、ABSの特性である打鍵音が反響しやすい点もこれだけ金属反響音がすると見過ごせない点です。

極めつけは、65%レイアウトのため、右シフトなどのキーサイズが特殊で、交換用のキーキャップの選択肢がほぼありません。

弱点を改善し辛い点も相まってキーキャップに関してはかなり低い評価を出さざるを得ません。

総評

総評
 (4)
打鍵感・打鍵音
 (2.5)
ゲーム適正・競技性
 (3.5)
利便性
 (5)
ルックス
 (5)
ソフトウェア
 (3.5)
コストパフォーマンス
 (2.5)

CK721 GAMING KEYBOARD Greyは、CoolerMaster製の取り回しの良い65%レイアウトキーボードです。

スタイリッシュな見た目に、3種類の接続方式リストレスト付属と便利な面と、65%レイアウトの角度をつけた配置のしやすさや、Nキーロールオーバーなどのゲーミングキーボードらしさを両立しオールラウンドに活躍してくれます。

しかし、ぐらつくキーキャップや許容し難いほどの金属反響音など、キーボードとして重要な打鍵感・打鍵音クオリティはかなり低いです。

そのため、見た目ほど質は高くなく、高品質なキーボードをお探しの方には少々おすすめし辛いです。

CK721は、初めてゲーミングキーボードを手にする方や、テンキーレスのキーボードからコンパクトなキーボードに初めて移行する方複数デバイスを併用して文字を打ったりする方に非常におすすめな器用なゲーミングキーボードです。

製品の強み

  • スタイリッシュで高級感のあるルックス
  • 65%レイアウトの恩恵
  • デバイス間の移動が楽になる接続方式の多様性
  • 付属のリストレスト

製品の弱み

  • 許容し難い金属反響音
  • ぐらつき、指紋など気になる点の多いキーキャップ
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Ninjutso Origin One X をインスタントレビュー + 徹底レビュー!シンプルでオサレカッコよくて簡単でゲーミングな小柄IE3.0クローンマウスhttps://www.devagaje-g.site/gamingmouse/ninjutso-origin-one-xreview/Tue, 13 Sep 2022 12:38:37 +0000https://www.devagaje-g.site/?p=1798

この記事では、Ninjutso Origin One X についてインスタントレビューしていきます。 更に詳しく知りたい方は記事下”さらに向こうへ、Plus UltraなNinjutso Origin One Xの徹底レ ... ]]>

Ninjutso Origin One Xの評価
総評
 (4.5)

この記事では、Ninjutso Origin One X についてインスタントレビューしていきます。

インスタントレビューとは

インスタントレビューとは、隙間時間で読める様に凝縮したレビューのことで、手っ取り早く製品の特長が分かります。

更に詳しく知りたい方は記事下”さらに向こうへ、Plus UltraなNinjutso Origin One Xの徹底レビュー#read-mora“をクリック

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製品の概要

IE3.0を忠実に再現し、中サイズまで小さくしたこのマウスは超軽量65gとなっています。

センサーには省電力性能に優れているPixart PAW3335を搭載しており、バッテリー寿命は48時間と短めで全体的に控えめなスペックとなっています。

製品名/メーカーNinjutso Origin One X/Ninjutso
形状IE3.0クローン
サイズ/重量121.3 × 58 × 40 mm / 65g
センサー/駆動時間Pixart PAW3335 / 48時間
接続2.4Ghzワイヤレス /USBtype-C
スイッチKailh GM8.0
ケーブルUSBType-Cパラコードケーブル
主要スペック

パッケージ内容は非常にシンプルで、本体ケーブルUSBレシーバー延長用アダプタマウスソール1セット説明書類

また、ドライバーなしで接続してすぐ使える仕様(プラグアンドプレイ)になっており、ソフトウェアは用意されていません。

Ninjutso Origin One Xのメリット

IE3.0クローンなので当然かぶせ持ちと相性がよいのですが、中サイズの中でも小さめで、つかみ持ちとの相性が抜群。

また、小さめの中サイズである利点として握り込みやすく、さらに軽量なマウス(GproXや、Xlite V2など)と比べても軽く感じて非常に操作感が良いです。

搭載センサーの性能は少々控えめなものの実際の使用では安定性抜群で十分なパフォーマンスと言えます。

その他にも、メインボタンの押し心地に差がない事や、丸く飛び出た非常に押しやすいサイドボタンなど、とにかく快適な操作感でした。

Ninjutso Origin One Xのデメリット

感度を細かく設定したい人間からするとプラグアンドプレイは良くても、ソフトウェアが用意されていない点は、不便だし物足りなく感じます。

また、充電が切れやすく頻繁に充電しなくてはならず、有線のままで使うことが多いです。

こんな人におすすめ

IE3.0を現代化した様なこの製品は、シンプルな設定周りと必要十分な性能を備えたゲーミングマウスです。

オサレカッコイイこのマウスは、癖のある形状なので万人に合うものというより合う人には合うもの。

なので、全くの初心者より更なるフィット感を求める2代目探索者や、IE3.0好きに強くお勧めしますが、初心者の方でソフトウェアとか難しいことは考えたくないぜって方にもおすすめです。

さて、ここからはNinjutso Origin One Xをさらに詳しく徹底的にレビューしていきたいと思います。

長い記事になりますがどうぞお付き合いください!

さらに向こうへ、Plus UltraなNinjutso Origin One Xの徹底レビュー

ninjutso origin one Xイメージ

[toc]

製品の概要

外観の特徴

ninjutso origin one X上面
ninjutso origin one X底面

IE3.0を忠実に再現しつつ小さめの中サイズにサイズダウンした様な形状で、表面素材はマットコーティングが施されており、少し湿った手乾いた手では強いグリップ感を得られ反対に手汗を多くかくと滑りやすかったです。

また、初期のものは表面がぺたぺたしており指紋も目立ちやすいものでしたが改善され、サラサラとしており指紋も目立ちません

最近の軽量マウスでは珍しい穴のない極薄のソリッドシェルを採用していて、集合体恐怖症の方や穴が手指に干渉することが気になる方にも安心してお使いいただけます。

さらに、極薄のシェルを使用しているにもかかわらず強く押しても軋み等はありません。

センサー位置は中央よりも前側に配置されており、手首や肘を支点にマウスを振った時にカーソルの可動域が広がります。

ninjutso origin one X左側面
ninjutso origin one X右側面

高さは4cmと低めで、頂点は丁度中央あたりにありそれを境に急な傾斜になっています。

サイドボタンは中央より前寄りで、サイドシェルに沿うように配置されており、上から見るとちょうどくぼみの部分にあるため親指の真上にサイドボタンが来る設計です。

ninjutso origin one X正面
ninjutso origin one X背面

正面から見ると左から右への傾斜は大きくなく背面から見ると急な勾配になっていて、これによりかぶせ持ちなど手を置くことで自然な形でフィットします。

ninjutso origin one XのUSBtype-CtoAケーブル

付属の充電兼、有線接続用USBtype-CtoAパラコードケーブルは折り曲げると少し硬く芯があるが、実際の有線使用では特に使いにくさは感じませんでした。

ninjutso origin one Xメインボタン

メインボタンはセパレート式になっており、マイクロスイッチには最近のトレンドであるKailh GM 8.0 Switchが搭載されています。

クリック感としてはXlite V2などKailh GM 8.0 Switchを使用しているものに比べ少しだ硬く感じ、ストロークも長めです。

ninjutso origin one Xの重量を計測(65g)

公称値は65gで実測値も65gとなりました。

ソリッドシェル(穴なし)でワイヤレスながら65gとかなり軽量で、超薄型のシェル、0.8mmの超薄型PCB基板、独自の素材配合などの工夫によりなされています

海外サイトEloshapes.comを使った他社マウスとの比較

パッケージ内容

ninjutso origin one Xパッケージ内容一覧
パッケージ内容

➀Origin One X

②USBtype-Cパラコードケーブル

③USBレシーバー

④レシーバー延長用アダプタ

⑤マウスソール1セット

⑥説明書類

スペック

製品名Ninjutso Origin One X
サイズ/重量121.3 × 58 × 40mm / 65g
形状/表面左右非対称(IE3.0クローン)/マットコーティング
センサーPixArt PAW-3370
解像度/ポーリングレート最大16,000DPI / 1000Hz‐1ms
最大速度/最大加速度400IPS/ 40G
リフトオブディスタンス1.4mm
接続方式/ケーブルワイヤレス(2.4GHz) / USBtype-CtoAパラコードケーブルx 1
バッテリー寿命48時間
スイッチ/耐久性Kailh GM 8.0 Switch/8000万回耐久(メイン)
ボタン数5
形状/カラー左右非対称 / black・white
マウスソール/表面加工バージンPTFE/マット
ソフトウェア/オンボードメモリ非対応 / 非搭載
ライティング非搭載
価格/メーカー¥11,580 /Ninjutso

Ninjutso Origin One Xのレビュー、検証

レビュー項目

・IE3.0を忠実に再現し、小さくした形状と持ち方の相性

・軽くて歯切れのいいメインボタン、丸く出っ張ったサイドボタン

・省電力センサーPixart PAW3335 の安定性、リフトオフディスタンス

・バッテリー持ちと充電速度

・マウスソールのすべり具合

・有線での使用感

・プラグアンドプレイ

IE3.0を忠実に再現し、小さくした形状と持ち方の相性

ninjutso origin one X上面
ninjutso origin one X底面

IE3.0を忠実に再現した形状ということでかぶせ持ちとの相性が絶大なんだろうと思っていましたが、個人的にはつかみ持ちのほうが相性が良いのではないかと思います。

持ち方の相性

かぶせ持ち掴み持ちつまみ持ち
相性良いとても良い良くない

※ナベコウ(男性)の手のサイズ:長さ17.8cm・幅8.2cm(男性の全国平均:長さ18.3cm・幅8.3cmなのでナベコウの手は標準的なサイズ)

かぶせ持ち

ninjutso origin one Xかぶせ持ち上面
ninjutso origin one Xかぶせ持ち左側面

かぶせ持ちとの相性は良いです。

左側のシェイプや傾斜の作りから、親指・手のひら・メインボタン周りに強いフィット感があるものの、右側は高さがなく小指がマウスパッドに擦れたり窮屈に感じます。

また、右側後部のふくらみが大きく小指と薬指が干渉してあまりフィット感はありません。

全長が短いため手の長い人だと手首がこすれる恐れがありますが、この点は少し深めに前側を持つと安定します。

かぶせ持ちは、全体的にはフィット感があり安定しますが、小指と薬指だけがフィットしにく点があるため最高の相性とまでは言い切れない結果になりました。

つかみ持ち

ninjutso origin one Xつかみ持ち上面
ninjutso origin one Xつかみ持ち左側面

つかみ持ちとの相性はとても良いと感じました。

中サイズということで指を曲げた状態でのおさまりが良く、かぶせ持ちと違い小指・薬指側の窮屈さがありません。

また、親指側と手のひらがしっかりフィットし、小指側で支えなくても容易に持ち上げられるためほかの指がかなり融通が利くので、つかみ持ちベースの様々な持ち方やくせに対応できる点など利点が多くあります。

他にも、ボタンホイールの配置がつかみ持ちの際指を曲げて最適な位置に来るため非常に相性がいいと言えます。

つまみ持ち

ninjutso origin one Xつまみ持ち上面
ninjutso origin one Xつまみ持ち左側面

つまみ持ちとの相性はあまり良くないと言えます。

持ち上げやすいシェイプや表面素材、サイズ感的には十分つまみ持ちの適性があるように思えましたが、親指側の窪みが前側にありグリップする時に指が前側に押しやられてマウス後部が手のひらに干渉するので操作感が良くないです。

また、無理やり後ろ側を持つとサイドボタンに届かないので、少し斜めに持つことをおすすめします。

少し硬めで歯切れのいいメインボタン、丸く出っ張ったサイドボタン

ninjutso origin one Xメインボタン

マイクロスイッチにKailh GM 8.0 Switchを搭載しており比較的クリック感は硬めかつストロークが長く、軽快な跳ね返りでタップ撃ちがやりやすい印象です。

また、メインボタンはセパレート式になっており、ボタン全体でクリック感の変化が少ないのが魅力的。

ホイールから5mm程度下まではクリック感の差は皆無ですが、さすがに根元に来ると少しだけ詰まった感じがありました。

若干右クリックが軽く感じるが誤差の範囲で使用感に問題はありません。

ninjutso origin one X左側面
ninjutso origin one Xサイドボタン

サイドボタンは硬めでストロークは長く、くっきりとしたクリック感があるため連打もタップ撃ちもとてもしやすいです。

最大の特長は形状にあり、丸く盛り上がったようになっており非常に押しやすく、サイドボタンの端がなだらかにシェルになじむため、親指をスライドしてきても引っ掛からない形状になっています。

個人的には一番好きなサイドボタンの形状です。

少し気になった点としては、後部側のボタンは前部側に比べて若干軽くなっていますが、ゲーム中に支障が出るほどのものではないし個体差があるのかもしれません。

省電力センサーPixart PAW3335 の安定性、リフトオフディスタンス

搭載センサーは、ワイヤレスマウスに良く搭載されている省電力センサーPixart PAW3335で、スペックは以下の通りになっています。

DPI最大16000DPI
ポーリングレート1000Hz
最大速度400IPS
最大加速度40G
リフトオフディスタンス1mm
センサーのスペック

スペックはミドルクラスのためハイエンドセンサーを搭載するものに比べ貧弱に見えますが、センサーで真に重要なのは安定性、そしてセンサーの安定性はカタログスペックではわかりません。

メーカー側が行うマウスセンサーのチューニングが適切でなければマウスセンサーの挙動が不安定になるからです。

そこで、「Mouse Tester」を使用してセンサーの安定性と正確性を測定していきたいと思います。

センサーテストの結果(DPI400,800,1600,3200)

Mouse Testeの見方

Mouse Testerはマウスの動きを波形で表します。大きく動かすほど縦長の波形が生成されます。

・横軸(Time)は経過時間で、単位はms(1000/1秒)

・縦軸(xCounts)は左右への移動量、右が上方向、左が下方向の波形を生成します。

波形に対して点が綺麗に沿うようになっていればセンサーは正確であると言えます。

xCountsでの計測

ninjutso origin one x Xcount400のセンサーテスト結果
ninjutso origin one x Xcount800のセンサーテスト結果
ninjutso origin one x Xcount1600のセンサーテスト結果
ninjutso origin one x Xcount3200のセンサーテスト結果

XSumでの計測

ninjutso origin one x XSum400のセンサーテスト結果
ninjutso origin one x XSum800のセンサーテスト結果
ninjutso origin one x XSum1600のセンサーテスト結果
ninjutso origin one x XSum3200のセンサーテスト結果

テストの結果から、センサーの挙動は非常に良好で安定しており、しっかりとチューニングが行われていることが分かります。

リフトオフディスタンス (LoD)

リフトオフディスタンスとは

マウスを浮かせるとき、センサーが反応しなくなるまでの距離。その距離が長ければ長いほど元の位置に戻そうと浮かせた時に、カーソルが余分に動いてしまう。1.5mm以下であれば及第点といえます。

ninjutso origin one Xリフトオフディスタンス検証(1.4mm)

Ninjutso Origin One Xリフトオフディスタンス公称値は1mmとなっており、実測値は1.4mmでした。

及第点ではあるものの公称値からは0.4mmずれる結果となりましたが、いずれにせよ実際の使用で問題になるほどではありません。

バッテリー持ちと充電速度

バッテリーの持続時間は最大48時間と短めです。

例のごとく男とマウスの勝負でバッテリー切れるまで耐久してみたところ47時間52分で電源が落ちたのでおおむね公称値通りでした。

ninjutso origin one XのUSBtype-Cポート
ninjutso origin one X有線接続左正面

バッテリー持続時間が短いのは欠点ですが、USBtype-Cによる急速充電に対応しており、数十分の充電で1日分持ちます。

そのためバッテリー寿命に対して致命的なほどの欠点とまでは言えないでしょう。

有線での使用感

有線接続のninjutso origin one X

付属の充電用パラコードケーブルは、軽量ではあるものの少し芯があり硬いです。

そのため、有線での使用感は微妙かと思われましたが、実際に使用してみると快適に使用することができました。

しかし、大きく振ったときにマウスパッドと擦れるような感覚や、引っ張られるような感覚が若干あったためマウスバンジーがあると良いでしょう。

マウスソールのすべり具合

滑りの早いPTFE素材でできており、フロントに大きいのが1枚、リアに2枚、センサー周りに1枚の合計4枚のマウスソールが装着されており、予備のソールが1セット付属しています。

角が深いところまでしっかり丸まっており、厚みもそこそこあるため沈み込みやすいマウスパッドであっても滑らかな滑りは健在です。

以下は、他マウスと傾けたマウスパッド上で滑りを比較したものです。

Pulsar X2 Mini Wireless Superglide
MSI GM41 WIRELESS
Pulsar Xlite V2 Wireless
Logicool G Pro X Superlight

他マウスのPTFE素材のソールと比べるとダントツで滑りが良く、ガラス製であるSuperglideを装着してたX2 Miniよりは滑らない結果になりました。

プラグアンドプレイ

プラグアンドプレイとは、その名の通りPCに接続してドライバーソフトウェアをインストールすることなく使用できるというものです。

ボタンを押す組み合わせでDPIポーリングレートの2種類を設定でき、DPIは4段階でポーリングレートは3段階変更することができ、それぞれの数値に対応する色に発光することで現在の数値を教えてくれます。

DPI設定方法

底面のDPIボタンを押してDPIを変更する(400・800・1600・3200DPI)
ninjutso origin one XのDPI変更
DPIと対応する発光色
ninjutso origin one XのDPI400時の赤色発光
400DPI
ninjutso origin one XのDPI800時の桃色発光
800DPI
ninjutso origin one XのDPI1600じの青色発光
1,600DPI
ninjutso origin one XのDPI3200時の緑発光
3,200DPI

ポーリングレートの設定方法

サイドボタンを2つ同時長押しでポーリングレートを切り替える(125・500・1000Hz)
ninjutso origin one Xのポーリングレート変更
ポーリングレートに対応する発光色
ninjutso origin one Xのポーリングレート125Hz時の赤色発光
125Hz
ninjutso origin one Xのポーリングレート500Hz時の桃色発光
500Hz
ninjutso origin one Xのポーリングレート1000Hz時の青色発光
1000Hz

これにより、ソフトウェアをインストールして難しくて面倒な設定作業をしなくて済み、接続してすぐ最大パフォーマンスです。

非常にシンプルですね。

Origin One X Wireless Ultralight Gaming Mouseのでメリット

ninjutso origin one Xホイール

インスタントレビューの際にも挙げたようにプラグアンドプレイという使用自体は良いのですが、やはりソフトウェアを使い細かい調整をしてパフォーマンスを上げていきたい身としては不便ですが、ソフトウェアはいじらないしとにかく簡単に直ぐ使いたい人にはお勧めです。

また、形状がIE3.0の忠実なクローンということで、やはりこれも人を選ぶ要素といえます。

そして、使用していて気になった点として、シェルが非常に薄いためホイールを回したりメインボタンをクリックすると、振動がマウス全体に伝わる感覚がして疲れやすい点と、充電の持ちが悪い点が少々いただけない点でした。

まとめ

Ninjutso Origin One Xの評価
総評
 (4.5)
ビルドクオリティ
 (5)
スペック
 (3)
形状
 (5)
ボタン
 (5)
ソール
 (5)

IE3.0クローンとしても、軽量なワイヤレスマウスとしても非常に優秀なこのマウスは、非常にシンプル

ドライバー・ソフトウェアともに必要とせず、接続するだけで簡単に使えるシンプルさ。

中サイズに落とし込まれた優秀なIE3.0クローン形状でシンプルな持ちやすさ

あと、シンプルにくそかっこいい!

ほかにも、使い勝手のいいボタン類やよく滑るソールに有線もそこそこいけるケーブルなどなど、ハイクオリティなゲーミングマウスです。

ただやはり、癖のある形状ソフトウェア無しという表裏一体の特徴のせいで万人に合うものとは言えません。

前述した通り、全くの初心者より更なるフィット感を求める2代目探索者や、IE3.0好きに強くおすすめしますが、初心者の方でソフトウェアとか難しいことは考えたくないぜって方に超おすすめです。

製品の強み

IE3.0インスパイアの形状でかぶせ持ちとつかみ持ちに絶大な相性

・位置、押し心地、形状ともに完ぺきに近いボタン類

・控えめながら、十分な性能を備えたセンサー

・非常によく滑るマウスソール

・快適な有線接続使用

・接続して直ぐに最大パフォーマンスを出せるプラグアンドプレイ仕様

製品の弱み

・ソフトウェアがなくて不便

・合わない人にはとことん合わないIE3.0クローン形状

・ボタン類の振動がマウス全体に響く

ボタン類の振動がマウス全体に響く

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[ゲーミングマウス]Pulsar X2 Mini Wirelessインスタントレビュー&徹底レビュー!超軽量+超高性能な左右対称マウスはつかみ持ち・つまみ持ちの最適解!https://www.devagaje-g.site/gamingmouse/pulsar-x2-mini-wirelessreview/Thu, 01 Sep 2022 07:01:12 +0000https://www.devagaje-g.site/?p=2112

Pulsar X2 Mini Wirelessは、超軽量で超ハイスペックなつかみ持ち・つまみ持ち向けのゲーミングマウスです。 超軽量52gや最新のPAW3395搭載、高いビルドクオリティ。 ガチゲーマーからカジュアルゲーマーまで、つかみ持ち・つまみ持ちがメインで手が平均以下であれば強くおすすめしたいゲーミングマウスです。]]>

Pulsar X2 Mini Wirelessの評価
総評
 (5)

この記事では、Pulsar X2 Mini Wirelessについてインスタントレビューしていきます。

インスタントレビューとは

インスタントレビューとは、隙間時間で読める様に凝縮したレビューのことで、手っ取り早く製品の特長が分かります。

更に詳しく知りたい方は”さらに向こうへ、Plus UltraなPulsar X2 mini wirelessの徹底レビュー“をどうぞ!

※この記事ではアフィリエイトリンクを使用しています。

Pulsar X2 Mini wirelessの概要

Pulsar初の左右対称ワイヤレスゲーミンマウス、コンセプトは「シンプルだが妥協なし」。

ラインナップは中サイズのX2と小サイズのX2 Miniで今回レビューするのはMini。

小サイズ左右対称で右手用、マウスの頂点が後部側にあるため、主につかみ・つまみ持ち向けです。

製品名/メーカーX2 Mini wireless / Pulsar
形状左右対称
サイズ/重量11.6× 61 × 37 mm / 52g
センサー/駆動時間Pixart PAW3395 / 70時間
接続2.4Ghzワイヤレス / USBtype-C
スイッチKailh GM8.0
ケーブルUSBType-Cパラコードケーブル
主要スペック

超軽量52gで高性能センサーPixart PAW3395搭載と最新のフラッグシップ機に相応しいハイスペックぶり。

PAW3395の主なスペックはDPI 50~26000・650IPS・50Gで、G Pro X超える超ハイスペック仕様。

Pulsar X2 Mini wirelessのメリット

超軽量52gでまるでペンでも持っているかの如く軽いため抜群に操作感が良いです。

また、つかみ持ち・つまみ持ちと抜群の相性で、サイズも小柄ながら手の小さい方から日本人男性の平均的なサイズの方まで意外と多くの方に合う形状といえます。

センサーも高性能で安心感がありバッテリー寿命も最大70時間と長く充電切れのストレスなく使える点も非常によかったです。

Pulsar X2 Mini wirelessのデメリット

X2 Miniフロント側ソールのエッジ

ソールが薄く柔らかいマウスパッド上だと沈み込んだ時にソールガイドの凹凸がマウスパッドに擦れて滑りを邪魔しているため滑走性能はいまいちです。

クリックは硬めで慣れて不要な力が抜けるまでは疲れやすさを感じます。

割と多くの方がターゲットになるが、かぶせ持ちの方と手の大きい方には不向きで、万人に合うものとは言えません。

こんな人におすすめ

Pulsar X2 Mini Wirelessは、超軽量超ハイスペックなつかみ持ち・つまみ持ち向けのゲーミングマウスです。

超軽量52gや最新のPAW3395搭載、高いビルドクオリティ

ガチゲーマーからカジュアルゲーマーまで、つかみ持ち・つまみ持ちがメインで手が平均以下であれば強くおすすめしたいゲーミングマウスです。

さて、ここからはPulsar X2 mini wirelessをさらに詳しく徹底的にレビューしていきたいと思います。

長い記事になりますがどうぞお付き合いください!

さらに向こうへ、Plus UltraなPulsar X2 mini wirelessの徹底レビュー

X2 Miniアイキャッチ2

[toc]

Pulsar X2 mini wirelessについて

形状

X2 Mini上面から見た寸法
X2 Mini底面

形状は左右対称で近い形状としてXtrfy MZ1 Wirelessに似ており、大きさは小サイズとなっています。

X2 MiniとG Pro Xとの比較

前作のXlite V2と違い肉抜きのないソリッドシェルとなっていて、底面のみにPulsar名物大きな肉抜きが5カ所あります。

Pulsarマウス全体の特徴ではありますが、これだけ大胆な肉抜きにも関わらずビルドクオリティは良好で、シェルを強く押しても軋みはなく強く振っても音はしません

底面には電源のオンオフスイッチ(右側)DPI変更ボタン(左側)がありセンサー位置はちょうどマウスの中央に位置しています。

X2 Mini左側面から見た寸法
X2 Mini右側面

サイドから見ると、頂点が後部側に寄っています。

頂点からメインボタンにかけては、ほぼアーチせずまっすぐな傾斜となっていて指を沿わせるように伸ばして乗せると反っている感覚があります。

後部は、KERIS WIRELESSなどで見られた途中でカットされたような形状で、これにより自然と手首が浮きマウスパッドに擦れて安定性を損なうことがありません。

サイドボタンは、小さくG pro Xの物と形状が似ていますがそれよりもしっかり飛び出ていて押しやすいです。

サイドボタンの前にあるLEDはDPIの変更時に発光します。

X2 Mini前面
X2 Mini後面

正面から見るとわかる通り底面から上面につれ逆ハの字になっており、指だけで簡単に持ち上げられます。

後部を見るとしっかりと丸まっており小さいサイズ感と相まって手のひらへの収まりが良いです。

X2 Miniメインボタン

メインボタンはセパレート式で、上から見たときに本体の半分を占めるほど大きなものです。

マイクロスイッチには、Kailh GM 8.0 Switchを採用しておりクリック感が硬く耐久力が高いものになっています。

X2 Miniホイール

ホイールは本体からしっかり飛び出ており、位置も前過ぎず後ろ過ぎないちょうどいい位置にあります。

X2 Miniプラグ
X2 Miniケーブル

X2 Mini WirelessUSBtype-Cを搭載しており急速充電に対応しています。

ケーブルはUSBtype-CtoAとなっており、非常に柔軟で軽いパラコードケーブルになっています。

X2 Mini重量実測

公称値は52gで実測値も52gでした。

重量バランスはちょうど中央にあるため快適な操作感に一役買っています。

マウスソールは、PTFE製の物となっており非常に滑りやすく摩耗しやすい素材で、厚みは非常に薄いです。

海外サイトEloshapes.comを使った他マウスとの比較

形状が似ているマウスとしては、Xtrfy MZ1 WirelessLAMZU Atlantisが挙げられます。

サイズ感でいうとRazer Viper Miniよりは小さく、Xtrfy MZ1 WirelessやFinalmouse Stallght-12 Smallと比べると一回りほど大きいサイズになっています。

パッケージ内容

パッケージ内容

➀X2 Mini本体 x 1

②USBワイヤレスレシーバー x 1

③レシーバー延長用アダプター x 1

④USBtype-C ケーブル x 1

⑤説明書類 x 1

⑥ステッカー

スペック

製品名X2 Mini wireless
サイズ/重量116×61×37mm/52g
センサーPAW3395
解像度/ポーリングレート26000 DPI/1000Hz-1ms
最大速度/最大加速度650IPS/50G
リフトオブディスタンス1mm or 2mm
接続方式/ケーブル2.4Ghzワイヤレス・有線
プロセッサ/エンコーダー32bit ARM Processor/TTC Gold
バッテリー寿命70時間
スイッチ/耐久性メイン:Kailh GM 8.0 Switch/8000万回
サイド:MWK MECHANICAL
ホイール:HUANO MECHANICAL
ボタン数5
形状/カラー左右対称ソリッドシェル/black・white
マウスソール/素材バージンPTFE/ABS Composite
ソフトウェア/オンボードメモリあり(Pulsar Fusion Wireless Mice)/あり
ライティングなし
価格/メーカー12,870円/Pulsar

Pulsar X2 Mini wirelessの使用感を徹底レビュー

レビュー項目

・超軽量52gによる超快適な操作性

・形状からくる圧倒的なつまみ持ち・つかみ持ちとの相性

・最新の高性能センサーをPAW3395徹底検証

・ボタンの配置とクリック感

・有線での使用感

・マウスソールの滑りを他製品と動画で比較

・最大70時間のバッテリー寿命で充電切れのストレスなし

・シンプルで使いやすいソフトウェア

超軽量52gによる超快適な操作性

X2 Mini重量実測

X2 Mini wireless重量は52gと超軽量、最適な重量バランスも相まって非常に快適な操作性を有しています。

驚くべきは、前作のXlite V2 Miniの55gから3gも軽量化しているにもかかわらず前作と比べて底面にしか肉抜きがなされていないソリッドシェルとなっている所です。

公式サイトにもあるように、構造をシンプルにし耐久性の面でも従来のマウスと遜色ないものになっている事を謳っており、ビルドクオリティは非常に良好

これだけ軽量にするためには、シェルの厚みも相当削って薄くしているはずなのに、強く押してもきしむことはなく激しく振っても音はせず、Pulsarの開発力に感服の至り

重量バランスも丁度中央にあるため、素早く振りぬいたときなどに無駄な慣性が働くこともありません。

軽量マウス全般に言えることですが、超軽量かつ最適な重量バランスを持つX2 Mini wireless日ごとの調子に左右されにくいため日々安定して高い操作性を感じられます。

形状からくる圧倒的なつまみ持ち・つかみ持ちとの相性

X2 Miniつかみ持ち側面

X2 Mini wirelessの形状は左右対称で、サイドから見るとマウスの頂点が後部側に寄っている尻デカ系マウスです。

上から見るとG Pro XLAMZU Atlantisに似ており、サイドはXtrfy MZ1に似ています。

持ち方の相性としてはつかみ持ち・つまみ持ちともに非常に相性が良く、逆にかぶせ持ちとの相性は非常に悪いです。

また、小サイズのマウスではありますが手の大きさは、小さい手の人から平均サイズの人まで、持ち方によっては平均より大きいサイズの手の方でもお使いいただけると思います。

かぶせ持ちつかみ持ちつまみ持ち
相性良くないとても良いとても良い

※ナベコウ(男性)の手のサイズ:長さ17.8cm・幅8.2cm(男性の全国平均:長さ18.3cm・幅8.3cmなのでナベコウの手は標準的なMサイズ)

かぶせ持ち

X2 MiniXかぶせ持ち側面
X2 Miniかぶせ持ち上面

・手の大きさとの相性

小: 中: 大:

かぶせ持ちとの相性は非常に悪いです。

サイズが小さいため指を伸ばせるだけの面積がなく窮屈に感じます。

また、手を被せたときの接地面の形にフィット感がないため安定感がなく、さらにメインボタンの形状が直線的で必然的に指が軽く反った状態になりかなりストレスと不安定さを感じます。

つかみ持ち

X2 Miniつかみ持ち側面
X2 Miniつかみ持ち上面

・手の大きさとの相性

小: 中: 大:

つかみ持ちとの相性は抜群に良いです。

流石に大きい手だと少し窮屈さを感じますが、逆に言えばそれ以外の手の大きさの方は非常に相性が良い形状で、サイズが小さいため手で覆う面積はなくともつかむのには向いていて、後ろもっこり型のマウスのため後部が手のひらでしっかり包み込めて、他の指の自由度がかなり高いです。

サイドは起伏が小さくフラットな形状中央に極々浅いくびれがあるだけなので、サイドに置く指の位置にある程度の遊びがある反面、フィット感はほぼ得られません。

底面から上に行くにつれ逆ハの字形状により指がかかりやすく容易に持ちあげられる形状、後部のフィット感、サイズ感などあらゆる点でつかみ持ち向きです。

持ち方の工夫としてサイドボタンが比較的後部寄りなため、小指側の手のひらを付けて親指側を浮かすと親指の自由が効くのでサイドボタン押しやすくなるのでおすすめ。

つまみ持ち

X2 Miniつまみ持ち側面
X2 Miniつまみ持ち上面

・手の大きさとの相性

小: 中: 大:

つまみ持ちとの相性は絶大です。

前述の通り、逆ハの字の形状により指でも容易に持ち上げられる上に、超軽量のため細かい操作も脱力してできます。

後部にコブがあるとはいえ高さは37mmと低めで全長も短いため小さい手の方でも、手のひらに干渉することなく自由度の高い操作ができます。

また、このマウスにおけるつまみ持ち最大のメリットは、ボタンへのアクセスが最もいい点です。

メインボタンホイールサイドボタンこのすべてに適切に指が届くのでストレスやとっさの場面で押せない!なんてことは起こりません。

手のひらをつかない持ち方なので、手の大きい方であっても窮屈に感じないため、手の大きさを問わず高い相性を発揮します。

最新の高性能センサーをPAW3395徹底検証

搭載センサーはPixartの最新フラッグシップセンサー、PAW3395です。

現行最高水準のスペックを持っており、DPI・最大速度共に長らく君臨するLogicoolのHERO25Kセンサーを追い越すものになっています。

DPI最大26000DPI
ポーリングレート1000Hz
最大速度650IPS
最大加速度50G
リフトオフディスタンス1mmor2mm
センサーのスペック

しかし、センサーで真に重要なのは安定性、そしてセンサーの安定性はカタログスペックではわかりません。

メーカー側が行うマウスセンサーのチューニングが適切でなければマウスセンサーの挙動が不安定になるからです。

そこで、「Mouse Tester」を使用してセンサーの安定性正確性を測定していきたいと思います。

センサーテストの結果(DPI400,800,1600,3200)

Mouse Testeの見方

Mouse Testerはマウスの動きを波形で表します。大きく動かすほど縦長の波形が生成されます。

・横軸(Time)は経過時間で、単位はms(1000/1秒)

・縦軸(xCounts)は左右への移動量、右が上方向、左が下方向の波形を生成します。

波形に対して点が綺麗に沿うようになっていればセンサーは正確であると言えます。

xCountsでの計測

X2 Mini xCount400
xCounts 400cpi
X2 Mini xCount800
xCounts 800cpi
X2 Mini xCount1600
xCounts 1600cpi
X2 Mini xCount3200
xCounts 3200cpi

XSumでの計測

X2 Mini xSum400
xSum400cpi
X2 Mini xSum800
xSum800cpi
X2 Mini xSum3200
xSum1600cpi
X2 Mini xSum3200
xSum3200cpi

xCuntsxSum共に非常に安定した結果が出ており、メーカーのチューニングは適切で安定性とトラッキング性能十分の信頼出来るセンサーであると言えます。

リフトオフディスタンス (LoD)

リフトオフディスタンスとは

マウスを浮かせるとき、センサーが反応しなくなるまでの距離。その距離が長ければ長いほど元の位置に戻そうと浮かせた時に、カーソルが余分に動いてしまう。1.5mm以下であれば及第点といえます。

X2 Miniリフトオフディスタンス1㎜
1mm設定時の実測値1mm
X2 Miniリフトオフディスタンス1.7㎜
2mm設定時の実測値1.7mm

dという結果になりました。

ボタンの配置とクリック感

ボタン類に関して、配置はどれも適切でどれもハッキリとした硬めのクリック感があります。

メインボタン

X2 Miniメインボタン
X2 Miniプラグ

メインボタンはセパレート式で、シェルの半分を占めるほどの大きさがあるため押す場所もある程度選べます。

指を乗せる部分が窪んでおり指が補正されるため、必然的に日々同じ場所をクリックするので昨日より押しにくく感じるなど調子の波を感じません。

搭載されているマイクロスイッチは、最近のマウスにはよく見かけるKailh GM 8.0 Switch8000万回の高耐久を誇るものです。

クリック感の特徴としては、硬くはっきりとしており、ストロークは短く歯切れが良いものになっています。

そのため、クリック時の音や振動も大きく薄いシェルも相まって振動がマウス全体に響く上に、軽いマウスに硬いクリックのため慣れるまで必要以上に力んで早く疲れる印象がありました。

サイドボタン

X2 Miniサイドボタン接写
X2 Miniサイドボタン上面

サイドボタンは、小さくG pro Xの物と形状が似ていますがそれよりもしっかり飛び出ていて押しやすいです。

搭載されているマイクロスイッチはMWK MECHANICALで、硬くて短いストロークが特徴。

しっかり跳ね返る感覚があり、連打しやすいほか、押下圧に比べて押し続ける圧力は低いため長押しもしやすいです。

また、ボタンの端までしっかり丸まっているため親指をスライドさせてきても引っかからずスムーズに押せる、文句なしに優秀なサイドボタンになります。

ホイール

X2 Miniホイール
X2 Miniホイール接写

ホイールは本体からしっかり飛び出ており、位置も前過ぎず後ろ過ぎないちょうど良い位置にあります。

また、カタ付き、傾きはなく非常に優秀です。

ホイールスクロールは、一つ一つの粒は小さくノッチ感が強めで一粒ずつ回すもよし、たくさん回すも良しです。

ホイールクリックは、硬めのクリック感と浅いストロークで非常に歯切れが良いものになっています。

また、エンコーダーにはTTC Gold 、クリックにはHUANO MECHANICALが採用されています。

マウスソールの滑りを他製品と動画で比較

X2 Mini底面
X2 Miniフロント側ソールのエッジ

X2 Mini Wirelessには、フロントリアセンサー周りの合計3枚のマウスソールがついおり、素材はPTFE100%製でとても滑りの速いものになっています。

以下は、他製品とX2 Mini Wirelessのソールの滑りやすさを比較したものになります。

Xlite Wirelessとの比較

Ninjutsuo origin one Xとの比較

G Pro X Superlightとの比較

Xlite V2 Wirelessとの比較

比較した結果、滑りやすいマウスソールなのですが、実際に使用する時に沈み込みやすいマウスパッドと組み合わせるとソールが薄いためソールガイドの凹凸が干渉して、強い引きずり感と引っかかりを感じます。

そのため、少し厚さのあるマウスソールに張り替えた場合の検証もしようと思い、なにかと評価の割れているガラスソールのPulsar superglideを装着して再度検証してみました。

X2 Mini Superglide装着時の底面
X2 Mini Superglide

Xlite Wirelessとの比較

Ninjutsuo origin one Xとの比較

G Pro X Superlightとの比較

Xlite V2 Wirelessとの比較

結果としては、滑走速度はさらに増しました。

また、Pulsar superglideは厚みもありエッジも丸まっているため、実際の使用で感じた沈み込みやすいマウスパッドとの組み合わせでも十分すぎるほど速くて滑らかな滑りになりました。※Pulsar superglide装着時の重さは2g増えて54gになりました。

Pulsar superglideのレビューに関しては、これから一か月ほど使用してみてから徹底的にレビューしていこうと思います。

最大70時間のバッテリー寿命で充電切れのストレスなし

X2 Mini上面
pulsar Xlite V2 wireless上面

バッテリー寿命は前作のXlite V2と同じ最大70時間と長く一日十時間使用して一週間バッテリーがもつ計算です。

また、USBtype-Cを搭載しており充電速度も速いため、充電ドックなどは無くともバッテリー周りでのストレスは一切ありません。

いつものごとく充電が切れるまで耐久しようとしたのですが、寝不足が続いたためか12時間もしないうちに敗北してしまいました。悔しいです。

有線での使用感

X2 Mini有線接続
X2 Mini有線接続正面

付属のケーブルは、USBtype-CtoAのパラコードケーブルで、軽くて柔軟なため一生有線でもいけるぐらいあります。

マウスバンジーをお持ちの方でしたら、むしろ有線で使うほうが充電しなくていいし万が一にも通信が不安定になったりしないのでいいかもしれません。

シンプルで使いやすいソフトウェア

ソフトウェアは、非常にシンプルで使いやすい作りになっており簡単に設定ができます。

また、簡単なだけでなくデバウンスなど細かな部分も設定できます。

※ソフトウェアのダウンロードはこちら「Pulsar Fusion Wireless Mice

メイン…セッティングするPulsar製品を選択します。

ボタン割り当て…それぞれのボタンを押したとき行う操作をプルダウンメニューから選択、設定でき最大4つのプロファイルを作れます。右下のデバウンスとは、クリックを連続で行う際の間隔を調整するもので単位はms(1,000/1秒)、Motion Syncとはセンサーのトラッキングをより正確にするためのもので、代償として多少の遅延が発生するみたいです。

DPI…DPIを50~26000DPIの間で設定でき段階は1~4で自由に変えられます。

ポーリングレート125・250・500・1000Hzの4段階で設定できます。ポーリングレートとは、マウス側からどのぐらいの頻度でパソコン側にデータを送るかを表すものです。

LoDの高さLoD(リフトオフディスタンス)を設定できるほかリップル制御直線の補正などの操作補正機能も備えています。

Windowsシステム設定…Windows側で出来るマウスの設定をこの画面でもできます。

DPIのLED設定…LEDの点滅速度や明るさ、ON OFFを設定できます。

マクロ…マクロを設定できます。

Pulsar X2 Mini wirelessのデメリットと言うより注意点

明確に致命的なデメリットはほぼありませんがいくつか気になった点をまとめていきたいと思います。

X2 Miniフロント側ソールのエッジ

ソールが薄く、中間層の柔らかいマウスパッドでは、沈み込むとソールガイドがマウスパッドに干渉し、引きずるような抵抗感があります。

滑らかなトラッキングや素早いフリックなどがしにくく、厚みのあるソールに変更するかハードタイプもしくは、中間層が硬く沈み込みにくいマウスパッドと組み合わせると良いと思います。

X2 Miniメインボタン

Kailh GM 8.0 Switchはクリックが硬く、重ためではっきりとしたクリック感が特徴のマイクロスイッチ。

そのため、薄いシェルにクリックの振動が響きやすい点や、クリックのたびに必要以上に力んでしまう点が気になりました。

しかし、使っていくうちに慣れて気にならなくなるのでそれまでの辛抱です。

まとめ

Pulsar X2 Mini Wirelessの評価
総評
 (5)
ビルドクオリティ
 (5)
スペック
 (5)
形状
 (5)
ボタン
 (3.5)
ソール
 (3.5)

Pulsar X2 Mini Wirelessについて徹底レビューしていきました。

Pulsar X2 Mini Wirelessは、超軽量52gの小型左右対称のつかみ持ち・つまみ持ち向けのゲーミングマウスです。

最新のフラッグシップセンサーのPAW3395搭載でバッテリー寿命も最大70時間とかなりのハイスペックかつ、軽量ながら質の高い作りで全体的にクオリティが高い製品になっています。

その他にも、適切なボタン配置や有線でも十分使えるほどの軽量・柔軟なケーブルなどいいとこ尽くしです!

しかし、その形状から万人にお勧めできるわけではなく、かぶせ持ちメインの方や手の大きい方などにはあまりおすすめできません。

なので、このPulsar X2 Mini Wirelessは、ガチゲーマーからカジュアルゲーマーまでつかみ持ちつまみ持ちがメインで手が平均以下の人全員に強くおすすめします。

値段は12,870円と少し高額ですがその価値のある非常に素晴らしいゲーミングマウスです。

次の販売は9月上旬です。ぜひ下のリンクからチェックしてみてください!

以上ナベコウでした。

製品の強み

  • 超軽量52gによる超快適な操作性
  • 形状からくる圧倒的なつまみ持ち・つかみ持ちとの相性
  • 最新の高性能センサーPAW3395
  • 適切なボタンの配置と歯切れのいいクリック感
  • 快適な有線での使用感
  • 最大70時間のバッテリー寿命で充電切れのストレスなし
  • シンプルで使いやすいソフトウェア

製品の弱み

  • ソールが薄くソールガイドの凹凸が摩擦を生んでいる
  • クリックが硬めで慣れるまで少し疲れる
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Pulsar Xlite V2 Wirelessレビュー!前作に比べコスパは低いが競技性がバチバチに上がったプロ仕様のハイスペックゲーミングマウスhttps://www.devagaje-g.site/gamingmouse/pulser-xlite-v2-review/Wed, 20 Jul 2022 22:29:44 +0000https://www.devagaje-g.site/?p=1440

ガジェットオタクゲーマーのナベコウです プロゲーマーやストリーマーの方々が使うような競技性の高いゲーミングマウスって憧れますよね。 しかし、そういったものは高額で手が届ず、諦める方も多いと思います。 そこでおすすめしたい ... ]]>

ガジェットオタクゲーマーのナベコウです

プロゲーマーやストリーマーの方々が使うような競技性の高いゲーミングマウスって憧れますよね。

しかし、そういったものは高額で手が届ず、諦める方も多いと思います。

そこでおすすめしたいのが、pulsar Xlite V2 Wirelessです。

開封直後のpulsar Xlite V2 wireless

ガッツリ肉抜きされたシェルにより超軽量59gとなっているこのマウス、形状はIE3.0クローンの左右非対称で、ZOWIEのECによく似ています。

センサーには、50∼20,000dpi対応のハイスペックセンサーPixArt PAW-3370を搭載。

シンプルかつハイスペックでゲームにおいて、安定して高いパフォーマンスを発揮すること一点に特化したプロ仕様のゲーミングマウスながら、10,000円未満で購入できるコスパも備えています。

安くて高性能なマウスが欲しい方やGPROやViperなど左右対称のマウスが持ちにくい方にもおすすめのゲーミングマウスです。 

この記事では、pulsar Xlite V2 wirelessを詳しくレビューしつつ前作との違いや使用感の変化などについて書いていきます。

メリット

・超軽量59gと最適な重量バランスで快適な操作感

・DPIを50刻みで設定できる最新の高性能センサー

・IE3.0クローン形状でかぶせ持ち、つかみ持ちで最大の相性を発揮

・指を引っかけやすい回しやすく押しやすいホイール

・歯切れがよいメインボタンと幅広で押しやすいサイドボタン

・有線でも使えるほど柔軟で質の高い充電用パラコードケーブル

・USBtype-C搭載で急速充電に対応

・シンプルで使いやすいソフトウェア

デメリット

・マウスの持ち方によっては、持ち上げにくさを感じる形状

※この記事ではアフィリエイトリンクを使用しています。

製品の概要

外観の特徴とパッケージ内容

pulsar Xlite V2 wireless上面
pulsar Xlite V2 wireless底面

左右非対称のマウスで、形状はIE3.0 ベースZOWIE ECに酷似。また上下、両サイドの大量の肉抜きにより超軽量59gとなっており、これだけの肉抜きにも関わらず軋みなどは一切ない

pulsar Xlite V2 wireless左側面
pulsar Xlite V2 wireless右側面

両サイドの肉抜きは最低限マウス前側に施されており、肉抜き部分と指が干渉しにくい設計。またこの点に関しては、前作からの改良点でもある。

サイドボタンは大きめサイスで押しやすく、前過ぎず後ろ過ぎないちょうどいい位置にある。

pulsar Xlite V2 wireless正面
pulsar Xlite V2 wireless背面

正面から見ると右に向かって傾斜しており、自然な形で指をかぶせることができる形状になっている。後部も緩やかなアーチで右に傾斜しているため手のひらに自然とフィットする。

pulsar Xlite V2 wirelessメインボタン

メインボタンにはKailh GM 8.0 Switchが採用されており、少し硬めだが歯切れがよくストロークが短いため高速での連続クリックもやりやすい、FPS向きのスイッチといえる。

pulsar Xlite V2 wirelessホイール接写

前作からの改良で1mm高くなったホイールは直径も大きく指がかかりやすくて回しやすい仕様。

ホイールクリックも押し心地が軽く歯切れが良い。

pulsar Xlite V2 wirelessUSBtype-cポート
pulsar Xlite V2 wirelessケーブルのUSBtype-cプラグ

ゲーミングマウスとしてはまだまだ珍しいUSBtype-C搭載で急速充電に対応。最大70時間駆動の中々の長時間駆動が可能。

pulsar Xlite V2 wireless重量実測59g

重量の公称値は59gで実測値は60gでした。中サイズでありながらすさまじい軽さです。

pulsar Xlite V2 wirelessのパッケージ内容
パッケージ内容

➀Xlite V2 本体

②USBレシーバー

③USB-A to USB-Cパラコードケーブル (延長/充電)

④アダプター

⑤ステッカー

⑥取扱説明書

スペック

サイズ/重量122.66 x 66.17 x 42 mm / 59g
センサーPixArt PAW-3370
解像度/ポーリングレート50∼20,000dpi / 1000Hz.1ms
最大速度/最大加速度400IPS/ 50G
リフトオブディスタンス1mm/2mm
接続方式/ケーブルワイヤレス(2.4GHz) / USB-C Cable x 1
最大駆動時間70時間
スイッチ/耐久性Kailh GM 8.0 Switch/8000万回耐久
ボタン数5
形状/カラー左右非対称 / black,white,blue,red
マウスソール/表面加工PTFE100% 0.6mm Original Thin/マット
ソフトウェア/オンボードメモリ専用ソフトウェア対応/ー
ライティング非搭載
価格/メーカー¥9,780 / Pulsar Gaming Gears

pulsar Xlite V2 wirelessレビュー

レビュー項目

・超軽量59gと最適な重量バランスで快適な操作感

・DPIを50刻みで設定できる最新の高性能センサー

・IE3.0クローン形状でかぶせ持ち、つかみ持ちで最大の相性を発揮

・有線でも使えるほど柔軟で質の高い充電用パラコードケーブル

・シンプルで使いやすいソフトウェア

超軽量59gと最適な重量バランスで安定して快適な操作感

pulsar Xlite V2 wireless上面
pulsar Xlite V2 wireless底面
pulsar Xlite V2 wireless左側面

pulsar Xlite V2 wirelessの最大の強みは、快適な操作感にあります。

大量の肉抜きにより重量は驚異の59gとなっており、持ってないと錯覚するほど軽くて細かい操作から大きく動かす操作、素早いフリックやトラッキングも思うがままに動かせます。

また、これだけ軽いと脱力した状態で操作できるため、日ごとの調子の浮き沈みが少なくなりAIMが安定します

pulsar Xlite V2 wirelessバッテリー位置
pulsar Xlite wirelessバッテリー位置

また、前作から重量バランスを改善するため、バッテリーの位置を調整して中央でバランスがとれるようになっています。そのため、素早く振りぬいても変に遠心力がかかったりせず、安定した操作ができます。

以上のことから、普段から安定して高いパフォーマンスを維持できるプロ仕様のゲーミングマウスだと言えます。

DPIを50刻みで設定できる最新の高性能センサー

pulsar Xlite V2 Wirelessセンサー接写

搭載センサーは高性能なPixArt PAW-3370で、主なスペック最大20,000DPI、最大加速度50G、最大速度400IPとなっています。

DPI50~20000DPI
ポーリングレート1000Hz
最大速度400IPS
最大加速度50G
リフトオフディスタンス1mm/2mm

DPIは50 ~ 20,000で、pulsarの専用ソフトウェアで50刻みで調整可能なのでより細かく自分に合う数値を設定できます。

しかし、いくらカタログスペックの高いセンサーでもメーカー側が行うマウスセンサーのチューニングが適切でなければマウスセンサーの挙動が不安定になるので、型番だけでは安定性はわかりません。

そこで、「Mouse Tester」を使用してセンサーの安定性と正確性を測定していきたいと思います。

センサーテストの結果(DPI400,800,1600,3200)

Mouse Testeの見方

Mouse Testerはマウスの動きを波形で表します。大きく動かすほど縦長の波形が生成されます。

・横軸(Time)は経過時間で、単位はms(1000/1秒)

・縦軸(xSum)は左右への移動量、右が上方向、左が下方向の波形を生成します。

波形に対して点が綺麗に沿うようになっていればセンサーは正確であると言えます。

pulsar Xlite V2 Wireless Mouse Tester 400cpi
pulsar Xlite V2 Wireless Mouse Tester 800cpi
pulsar Xlite V2 Wireless Mouse Tester 1600cpi
pulsar Xlite V2 Wireless Mouse Tester 3200cpi

テストの結果から、センサーの挙動は非常に良好で安定しており、しっかりとチューニングが行われていることが分かります。

リフトオフディスタンス (LoD)

リフトオフディスタンスとは

マウスを浮かせるとき、センサーが反応しなくなるまでの距離。その距離が長ければ長いほど元の位置に戻そうと浮かせた時に、カーソルが余分に動いてしまう。1.5mm以下であれば及第点といえます。

pulsar Xlite V2 wirelessは、ソフトウェアから1mm2mmを切り替えることができます。リフトオフディスタンスは0.1㎜のプレートを1枚ずつ重ねていき計測します。

pulsar Xlite V2 wirelessリフトオフディスタンス計測用プレート0.6mm
1mm設定/0.6mm
pulsar Xlite V2 wirelessリフトオフディスタンス計測用プレート1.7mm
2mm設定/1.7mm
ソフトウェアの設定リフトオフディスタンス
1mm0.6mm
2mm1.7mm

1mmで設定したときは0.6mm、2mm設定で1.7mmという結果になりました。

IE3.0クローン形状でかぶせ持ち、つかみ持ちで最大の相性を発揮

持ち方の相性はかぶせ持ちつかみ持ちとの相性が抜群で、つまみ持ちとの相性はあまり良くありません。

かぶせ持ち掴み持ちつまみ持ち
相性とても良いとても良い良くない

※ナベコウ(男性)の手のサイズ:長さ17.8cm・幅8.2cm(男性の全国平均:長さ18.3cm・幅8.3cmなのでナベコウの手は標準的なサイズ)

かぶせ持ち

pulsar Xlite V2 wirelessかぶせ持ち俯瞰視点
pulsar Xlite V2 wirelessかぶせ持ちサイド視点

かぶせ持ちとの相性はこれ以上ないほど良いです。

ECクローン特有の左から右への傾斜は手のひらを被せたとき自然な形で違和感なくフィットします。

中サイズのマウスにしては全長122.66mmとやや短いながら後部の傾斜が長いため手のおさまりが良いです。

左サイドの窪みと右サイドの膨らみはそれぞれ対応する指を伸ばして沿わせるようにすると強いフィット感が得られ快適な操作感が得られます。

つかみ持ち

pulsar Xlite V2 wirelessつかみ持ち俯瞰視点
pulsar Xlite V2 wirelessつかみ持ちサイド視点

つかみ持ちとの相性もとても良いです。

本体が非常に軽量なため指先だけでも簡単に持ち上がります

また、本体後部の傾斜が長いため手のひらの置き場に多少の遊びがあり、手の大きさや指の曲げ具合に合わせて手のひらの位置を選べる点も優秀です。

さらに、親指を窪みの前側、薬指と小指をマウスの前側に配置すればさらに軽い力で持ち上げることもできます。

つまみ持ち

pulsar Xlite V2 wirelessつまみ持ち俯瞰視点
pulsar Xlite V2 wirelessつまみ持ちサイド視点

つまみ持ちとの相性はよくありません。

左サイドの窪みが親指を奥に押しやってしまう点や、マウス後部からメインボタンやホイール、サイドボタンまでが遠く深めにグリップしなくてはいけないため指での細かな操作は難しいです。

有線でも使えるほど柔軟で質の高い充電用パラコードケーブル

pulsar Xlite V2 wireless 柔軟なケーブル

充電用のパラコードケーブルがとにかく軽くて柔らかいため、充電が切れた際に有線に切り替えて使用してもそれほど感覚が変わりません

マウスバンジーがあると最早一生有線での使用でもいいとさえ思えるほどです。

シンプルで使いやすいソフトウェア

ソフトウェアは、非常にシンプルで使いやすい作りになっており簡単に設定ができます。

また、簡単なだけでなくデバウンスなど細かな部分も設定できます。

キー設定…それぞれのボタンを押したとき行う操作をプルダウンメニューから選択、設定でき最大4つのプロファイルを作れます。右下のデバウンスとは、クリックを連続で行う際の感覚を調整するもので単位はms(1,000/1秒)。

DPI設定…DPIを4段階で設定でき段階は1~4で自由に変えられます。

DPIのLED…LEDの点滅速度や明るさ、ON OFFを設定できます。

USBポーリングレート…125・250・500・1000Hzの4段階でポーリングレートを設定できます。ポーリングレートとは、マウス側からどのぐらいの頻度でパソコン側にデータを送るかを表すものです。

LODの高さ…LODを設定できるほかリップル制御、直線の補正などの操作補正機能も備えています。

Windowsシステム設定…Windows側で出来るマウスの設定をこの画面でもできます。

マクロ設定…マクロを設定できます。

前作、Xlite wireless(仮称V1)との違いと使用感の変化

前作との違い

・サイドの肉抜きがなくなった

・バッテリー位置の調整で改善された重量バランス

・ホイールの高さを1mm高くし、ホイールクリックの硬さを若干柔らかくした

サイドの肉抜きがなくなった

pulsar Xlite V2 wirelessとV1のサイドホール比較

指との接地面積が肉抜き分なくなったため確かなグリップ力の向上を感じました。

肉抜きが多いマウスはその穴一つ一つを頻繁に掃除しなくてはならず、サイドの肉抜き分作業量が減ったのも個人的にうれしい点です。

バッテリー位置の調整で改善された重量バランス

pulsar Xlite V2 wirelessバッテリー位置
pulsar Xlite wirelessバッテリー位置

重量バランスの改善には、体感上あまり違いを感じませんでしたが素早く振りぬいた後の“止“めがやりやすくなったと感じたのは、これにより不要な遠心力が起こらないためだと推測しました。

ホイールの高さを1mm高くし、ホイールクリックの硬さを若干柔らかくした

pulsar Xlite V2 wirelessとXlite V1のホイール比較

V2が発表されて最も期待した点はホイールについての変更でした。

元々V1でAPEXをプレイしていたナベコウは、ホイールを多用するためもっと回しやすいしっかりと飛び出たホイールだったらなと思っていたところにホイールを1mm高くする発表だったため歓喜しました。

実際に咄嗟に切れのあるタップストレイフが打てるようになりホイールの回し損じは無くなり大満足。

さらに、地味に気になっていたホイール硬すぎてとっさに押せない問題まで解決してくれたためpulsar様ナベコウのことを思ってこのV2を開発してくれたのだと今でも信じています。

pulsar Xlite V2 wirelessのデメリット

このマウスにデメリットといえるものはほぼ見当たりません。

強いて一点だけ上げるとすれば、前作に比べてコスパがダウンしたことでしょう。

Xlite V2 wireless9,780円
Xlite wireless8,490円
差額1,290円

上の表のように1,290円ほど値上がりしており、背景には材費の上昇や円安が関係しているため仕方がないことではありますが、やはり前作の圧倒的コスパと比べると見劣りします。

まとめ

この記事では、pulsar Xlite wirelessについてレビューしていきました。

pulsar Xlite wirelessは、IE3.0 クローン(ECクローン)の形状と全体的なガッツリ肉抜きで超軽量59gを実現、高性能センサーや大容量のバッテリーを搭載し、さらに9,780円で購入できるハイコスパのゲーミングマウスです。

その他にも、しっかり飛び出た回しやすいホイールや、耐久性が高く連続でクリックしやすいメインボタン、柔軟で軽いパラコードケーブル付属、充電の持ちの良さ。

この隙のないハイスペック・ハイクオリティ・ハイコスパな仕上がりはまさに、お手軽プロクオリティと呼ぶにふさわしいゲーミングマウスです。

お手軽プロクオリティをお求めの方にも非常におすすめなのですが、ナベコウはGPRO X SUPERLIGHTが持ちにくく感じて、前作(pulsar Xlie wireless)を購入しました。

なので、左右対称のゲーミングマウスに持ちにくさを感じている方にも是非おすすめしたいです。

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ASUS ROG KERIS WIRELESSレビュー!初めてのゲーミングマウスにもってこいの万能ゲーミングマウスhttps://www.devagaje-g.site/gamingmouse/keris-wireless-review/Sun, 17 Jul 2022 13:34:35 +0000https://www.devagaje-g.site/?p=1216

ガジェットオタクゲーマーのナベコウです。 今からPCゲームを始めようと考えている初心者の方はゲーミングマウス選びに難攻すると思います。 マウスの持ち方や持ちやすいサイズなどが決まっていないため当然なのですが、初めてだから ... ]]>

ガジェットオタクゲーマーのナベコウです。

今からPCゲームを始めようと考えている初心者の方はゲーミングマウス選びに難攻すると思います。

マウスの持ち方や持ちやすいサイズなどが決まっていないため当然なのですが、初めてだからこそ手ごろなお値段で使いやすいものが欲しいものです。

そこでおすすめなのが、様々な持ち方手の大きさに対応できるゲーミングマウス、ASUSのROGシリーズ「KERIS WIRELESS」です。

KERIS WIRELESSのパッケージ

KERIS WIRELESSの最大の特徴は、広く普及しているIE3.0クローンベースで、起伏を無くし持ち方や手の大きさに幅広く対応できる形状にあります。

さらに、マイクロスイッチの交換機構や充実した付属品に加えて大容量バッテリー搭載と、てんこ盛りながら9,973円とそこそこコスパが良く、初めて手にする方におすすめの軽量ゲーミングマウスです。

本記事では、KERIS WIRELESSを1週間ほど使い込んでわかったことや特徴、デメリットなどを詳しくレビューしていきます。

メリット

・様々な持ち方と手の大きさに対応するIE3.0ベースの形状

・2種類の素材による高いグリップ性能

・ドライバー一本でメインボタンが交換可能

・安定性十分の省電力センサー

・角がしっかり丸まったPTFE素材のマウスソール

・大容量バッテリー搭載で急速充電に対応

・9,973円とそこそこハイコスパ

デメリット

・USBレシーバー延長用のゲーブルが付属していない

[toc]

製品の概要

外観とパッケージ内容

KERIS WIRELESS上面
KERIS WIRELESS底面

IE3.0クローンベースの左右非対称ゲーミングマウスで、元のIE3.0にくらべ凹みと膨らみが小さく癖のない形状。

KERIS WIRELESSの縦横の長さ

サイズは 118 ×62 × 39mmで中サイズ。

KERIS WIRELESS左側面
KERIS WIRELESS右側面

前部、サイドボタン、メインボタンは、べたつきに強くザラザラとした感触のPBTポリマー、後部にはサラサラとした感触のABS樹脂が使用されています。

左側から見たKERIS WIRELESS
後部から見たKERIS WIRELESS

マウス後部が途中でカットされたような形状になっています。

軽量台に乗ったKERIS WIRELESS(80g)

公称値は79gで実測値は、80gでした。

KERIS WIRELESSパッケージ内容
パッケージ内容
パッケージ内容

・マウス本体

・充電用USB-Cパラコードケーブル

・USBドングル(マウス底面に格納)

・予備マウスソール1セット

・オムロン製スイッチ(D2F-01F)

・色違いのサイドボタン2色

・説明書等

スペック

サイズ/重量118(L)x62(w)x39(H) mm / 79g
センサーPixArt PAW3335
解像度/ポーリングレート100∼16,000DPI / 1000Hz.1ms
最大速度/最大加速度400ips / 40G
リフトオブディスタンスLow:0.6mm/High:1.4mm
接続方式/ケーブルワイヤレス(2.4GHz/USB2.0/Bluetooth) / 2.0m type-C ROG Paracord
最大駆動時間最大78時間
スイッチ/耐久性ROG 70M Micro Switch/7000万回
ボタン数7
形状/カラー右手用 / 黒
マウスソールPTFE製
ソフトウェア/オンボードメモリAURA Sync/‐
価格/メーカー¥9,973 / ASUS ROG

KERIS WIRELESSのレビュー

ここからは、KERIS WIRELESSの特徴や、強みをレビューしていきます。

レビュー項目

・様々な持ち方と手の大きさに対応するIE3.0ベースの形状

・2種類の素材による高いグリップ性能

・ドライバー一本でメインボタンが交換可能

・安定性十分の省電力センサー

・大容量バッテリーかつ急速充電に対応

様々な持ち方、手の大きさに対応する形状

KERIS WIRELESS上面

KERIS WIRELESSの最大の特長は前述した通り、IE3.0クローンをベースに、起伏を無くし持ち方を選ばない癖のない形状とマウス後部が途中でカットされた様になっている点です。

かぶせ持ち掴み持ちつまみ持ち
相性とても良いとても良い良い

※ナベコウ(男性)の手のサイズ:長さ17.8cm・幅8.2cm(男性の全国平均:長さ18.3cm・幅8.3cmなのでナベコウの手は標準的なサイズ)

かぶせ持ち

KERIS WIRELESSかぶせ持ち側面

かぶせ持ちとの相性はとても良いです。

後部がカットされた形状により手首が浮いてマウスパットとのこすれをなくせるため縦横どちらも動かしやすいです。

また、全長が11.8㎝と短いため手があまる点も手首が浮く仕様によりカバーできます。

掴み持ち

KERIS WIRELESSつかみ持ち正面
KERIS WIRELESSつかみ持ち側面

掴み持ちとの相性もとても良いです。

かぶせ持ちと同様後部のカット形状の恩恵を受けられるほかマウス前側が指先で持つとグリップ力が高まる素材のため安定感抜群です。

つまみ持ち

KERIS WIRELESSつまみ持ち
KERIS WIRELESSつまみ持ち側面

左右非対称のマウスとしては珍しくつまみ持ちとの相性が良いです。

掴み持ちと同じく指先での操作がしやすく、全長が短いため手のひらに干渉することもありません。

また、サイドボタンの位置が前過ぎず後ろ過ぎない押しやすい位置にあり、サイズ感もちょうどよくつまみ持ちでもしっかり届きます。

2種類の素材による高いグリップ性能

マウス前側、メインとサイドのボタンはPBTポリマーで、後部はABS樹脂でできています。

KERIS WIRELESSのPBTポリマー部分
KERIS WIRELESSのABS樹脂部分

PBTポリマーは、ザラザラとした感触で、ベタつき、テカリを抑え耐摩耗性に優れた素材です。

圧をかければグリップ力が上がり軽く触れると滑りやすい性質を持ち、指先だけで支える持ち方でも圧をかけることでしっかりと安定します。

後部は、湿った状態で強いグリップ感を得られるABS樹脂が使用され、手汗で滑ることはありません。

ドライバー一本でメインボタンが交換可能

マウスで最も使用されるメインボタンはその分チャタリングなどの故障が起こりがちです。

その点、KERIS WIRELESSはASUS独自設計の「専用プッシュフィットスイッチソケット」により、+ドライバー一本でメインボタンのマイクロスイッチを交換できるため故障にとても強いです。

また、様々なスイッチに交換できるので好みのクリック感やスペックなどを追求することができます。

交換手順

底面のゴムキャップを外し、ねじを外す
ゴムキャップを外したKERIS WIRELESS底面
ゴムキャップとねじを外したKERIS WIRELESS底面
ソケットを外す
ソケットを外したKERIS WIRELESS
マイクロスイッチを差し替える
KERIS WIRELESSのスイッチ交換
ソケットを戻しねじを止め、ゴムキャップをつける

分解したKERIS WIRELESSにソケットを被せた状態
ねじを止めたKERIS WIRELESS
ゴムキャップをつけたKERIS WIRELESS

安定性十分の省電力センサー

KERIS WIRELESSのセンサーテストの結果

RGBLED搭載ながら最大78時間の駆動時間を可能にするのはひとえにこの省電力センサーのおかげです。

センサーテストの結果は良好で非常に安定しており、FPS向きによくチューニングされています。

このことから最新のセンサーと比べるとやや見劣りする性能ですが、本気でゲームするのに十分なセンサーといえます。

大容量バッテリーかつ急速充電に対応

RGBLED最大駆動時間(約)
OFF78時間
ON56時間

バッテリーはRGBLED搭載をオフで最大78時間、RGBライトをオンで最大56時間持続し非常にバッテリーもちの良いマウスだと言えます。

また、ゲーミングマウスでは珍しいUSBtype-c搭載で、15分の充電で最大12時間使用できる急速充電に対応しています。

そのため、充電回数が他のマウスに比べてとても少なく差し込み口の故障が起こりにくい点もとても優秀です。

残念ながら、実際にRGBを消して充電が切れるまで連続使用耐久を試したところ50時間ほどでナベコウが力尽きてしまったため、本当に78時間駆動するのかはわかりませんでした。

しかし、普段使いしていてもほとんど充電切れになることはなくバッテリー持ちは非常に優秀といえます。

デメリットの紹介

USBトングル延長用のケーブルが付属していない

ガチでゲームをするなら通信の安定性は必須です。

KERIS WIRELESSにはUSBトングル延長用のケーブルが付属していません。

そのため、PC背面にドングルを挿したりしなければならないので、マウスとの距離が30センチ以上離れがちで、センサー挙動が不安定になることがしばしばあります。

またUSBトングル無しでは充電用のケーブルを机に置いておいても邪魔なだけだし、かと言って端っこに置いておくと滑り落ちるしで煩わしい

ナベコウは、USBハブなどでマウスの近くに持ってくることで解決することにしました。

まとめ

この記事では、「ASUS ROG KERIS WIRELESSレビュー!初めてのゲーミングマウスにもってこいの万能ゲーミングマウス」について書きました。

KERIS WIRELESSは、IE3.0クローンをベースとした起伏の少ない形状により左右非対称ながら対称のもののように癖がなく様々な持ち方に対応してくれる万能なゲーミングマウスです。

また、レビューに書ききれなかった点として、充実した付属品3種類の接続方法によりパソコン間の移動が楽な点、角がしっかり丸まっていて良く滑るマウスソール、FPS向きの端切れにいいクリック感などがあります。

これだけハイクオリティながら9,973円とそこそこのコスパでお買い求めいただけるため、初めての方に是非おすすめしたい一機です。

以下は、商品販売ページのリンクになります。

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CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSレビュー!充電用ドック付属のハイコスパゲーミングマウスhttps://www.devagaje-g.site/gamingmouse/clutch-gm41-lightweight-wirelessreview/Sat, 16 Jul 2022 10:14:19 +0000https://www.devagaje-g.site/?p=1008

最近は毎日10時間APEXしているガジェットオタクゲーマーのナベコウです。 毎日それだけゲームをしているとゲーミングマウスの充電もあっという間になくなってしまい、何回も充電しなくてはなりません。 しかし、いちいち充電のた ... ]]>

最近は毎日10時間APEXしているガジェットオタクゲーマーのナベコウです。

毎日それだけゲームをしているとゲーミングマウスの充電もあっという間になくなってしまい、何回も充電しなくてはなりません。

しかし、いちいち充電のためにケーブルからUSBレシーバーを外してマウスに差し込む作業は中々面倒だし、充電し忘れでゲーム中大事な場面でマウスが動かないことがしばしば。

充電ドック付きのゲーミングマウスがあるじゃないか!と思い立ったもののViper Ultimateのように10,000円を超えてくると簡単に買えない…

諦めようと思っていた矢先、全てをかなえてくれそうなゲーミングマウスと出会いました。

それが、MSICLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSです。

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSパッケージ内容

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSは、高速充電が可能な充電用ドック付属、高性能な最新マウスセンサー搭載、さらに、大容量のバッテリーを搭載していながら74gと軽量な全部盛りゲーミングマウスです。

驚きなのは、これだけ盛り盛りにもかかわらず、8,000円とかなりハイコスパなことです。(20,000円程するものがほとんど)

そこで本記事では、CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSを1週間ほど使い込んでわかったことや特徴、デメリットなど詳しくレビューしていきます。

メリット

・充電用ドック付属

・高性能な最新センサー搭載

・滑りのいいマウスソール

・8,000円とハイコスパ

デメリット

・メインボタンの押し心地が重たい

・サイドボタンが押しにくい

[toc]

製品の概要

外観とパッケージ内容

形状は左右対称となっており、サイズは、130.1 x 67 x 38.3 mmとなっています。

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSとG PRO X SUPERLIGHTのサイズ比較

中サイズのG PRO X SUPERLIGHTより一回り大きいサイズ感となっています。

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS左側面
CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS右側面

サイドシェルにダイヤモンドカットが施されており、とても持ち上げやすくなっています。

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS重量実測(74g)

本体重量の公称値は74gで実測値も74gでした。

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS充電用ドック底面
CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS充電用ドック正面

充電用ドックは、底面に滑り止めが付いており安定感があります。充電するとき磁石で簡単に乗せられるので充電時のストレスは一切ありません

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSパッケージ内容
パッケージ内容

・マウス本体

・MSI FriXionFree Micro USBケーブル(2m)

・充電用ドック

・USBレシーバー

・説明書等

スペック

サイズ/重量130.1 x 67 x 38.3 mm / 74g
センサーPixArt PAW-3370 Optical Sensor
解像度/ポーリングレート100∼20,000dpi / 1000Hz.1ms
最大速度/最大加速度400ips / 50G
リフトオブディスタンスLow:0.6mm/High:1.4mm
接続方式/ケーブルワイヤレス(2.4GHz/USB2.0) / MSI FriXionFree Micro USB(2m)
最大駆動時間最大80時間
スイッチ/耐久性オムロン製/6000万回
ボタン数6
形状/カラー左右対称 / 黒
マウスソールPTFE製
ソフトウェア/オンボードメモリDradon Center/‐
価格/メーカー¥8,000 / MSI

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSのレビュー

ここからは、CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSの特徴、強みをレビューしていきます。

レビュー項目

・高速充電できる充電ドック

・かぶせ持ちに最適な形状

・高性能な最新センサー

・ゲームでの使用感

高速充電対応の充電用ドック

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSの最大の強みは、たった90分で0%から100%までフル充電できる充電用ドックです。

充電用ドックに乗せたCLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSの側面
充電用ドックに乗せたCLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS正面

これにより、USBレシーバーの付け外しによるストレスから完全に開放されるだけでなく、抜き差しの繰り返しによるレシーバーや差込口の劣化がないので壊れにくいというメリットもあります。

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS充電用ドック底面

地味にあるあるな、机の上からレシーバーを差し込んだケーブルごと脱落して取りにくい問題も、充電用ドックの裏のすべり止めのおかげで解決します。

持ち方の相性

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSは、かぶせ持ちとの相性がよくその次に掴み持ちとの相性がよいです。
つまみ持ちとの相性はあまりよくありません。

かぶせ持ち掴み持ちつまみ持ち
相性とても良い良い良くない

※ナベコウ(男性)の手のサイズ:長さ17.8cm・幅8.2cm(男性の全国平均:長さ18.3cm・幅8.3cmなのでナベコウの手は標準的なサイズ)

かぶせ持ち

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSかぶせ持ち側面
CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSかぶせ持ち正面

高さの低いデザインながら、大きめサイズのおかげで指がマウスパッドにこすれない点や、サイドボタンが親指を伸ばさないと届かない位置にある点など、必然的にかぶせ持ちとの相性がいい設計となっています。

また、左右対称である点や、エッジのきいたデザインのため強いフィット感は得られませんが、かぶせ持ちにすることで軽い押し心地の前方を押せるため、メインボタンの重さを軽減できるのでかぶせ持ちがおすすめです。

つかみ持ち

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS掴み持ち側面
CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS掴み持ち正面

滑りにくいダイヤモンドカット(凹凸加工)がされているサイドシェルとサイドのくびれにより指先でしっかり支えられるため掴み持ちとの相性もよいです。

しかし、メインボタンを指先だけで押すと非常に重いため慣れるまで必要以上に力んでしまいすぐに疲れてエイムが定まらなくなりました。

つまみ持ち

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSつまみ持ち側面
CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSつまみ持ち正面

サイズが大きめなため指だけで支えにくい点や、サイドボタンに親指が届かなくなることに加えメインボタンの一番重たい部分を押すことになり非常に疲れるなど、つまみ持ちとの相性はあまりよくありません。

高性能な最新センサーの正確性

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSに搭載されているマウスセンサーは、PixArt PAW3370という現行logicoolのHERO 25KセンサーやRazerのRAZER FOCUS+ オプティカルセンサーと並んで最高クラスのものです。

DPI
PixArt PAW337020000
HERO 25K25600
RAZER FOCUS+ 20000

しかし、メーカー側が行うマウスセンサーのチューニングが適切でなければマウスセンサーの挙動が不安定になるので、型番だけでは正確性はわかりません。

そこで、センサーの正確性と、FPSゲームで重要とされるリフトオフディスタンスをテストしていきます。

マウスセンサーの正確性をテスト

マウスセンサーの正確性を確かめるために「Mouse Tester」を使用します。

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSセンサーテストの結果

上の画像を見ると、線に沿うようにきれいに点が配置されています。これはマウスセンサーが正確に作動している証拠です。

もし、センサーの挙動が不安定であれば、線とは全く関係ないところに点が表示されます。

以上のことから、CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSのセンサーは非常に正確な挙動をすることがわかりました

マウスのリフトオフディスタンス(LoD)を計測

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSはソフトウェアにより、HighLowの二種類のリフトオフディスタンスを切り替えられます。

リフトオフディスタンスとは

マウスを浮かせたときに、センサーが反応しなくなる距離のこと。

この距離が短ければ短いほど、ゲームで無駄なカーソルの動きがなくなり操作の正確性が上がります。

おすすめは1㎜以下

そこで今回は0.1㎜厚の板を反応が途絶えるまで一枚づつ重ねて計測します。

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSのLoD Hightの検証
Hight
CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS LoD Lowの検証
Low

結果はLowが0.6㎜Highが1.4㎜となりました。

このことから、Lowはとても短くFPSゲームなどで使っても申し分ないと言えます。
また、ソフトウェアによってお好みでHighも選べる点も優秀です。

ゲームでの使用感

APEXVALORANTMinecraftの3つのゲームで実際にそれぞれ20時間ほど使ってみて分かったことをまとめていきます。

持ち方はすべて掴み持ち、マウスパットはARTISAN NINJA FX シデンカイでプレイしました。

APEX

APEXは、動く敵に照準を合わせ続けるトラッキングエイムが重要なゲームです。

マウスソールが滑りやすく滑らかな視点操作ができる点や、持ち上げやすい形状のため力まずに操作でき、トラッキングエイムがしやすくAPEXとの相性はとてもいいと言えます。

ただし、フルオート武器を使うと長押ししている時間が長いためだんだんボタンの重さで指が疲れてくるのを感じました。

VALORANT

VALORANTは、敵に瞬時に照準を合わせるフリックエイムが重要なゲームのため、素早い滑り止めの両方が求められます。

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSは、非常に素早く滑りますが、そのせいで滑りすぎると感じました。
そこで、滑りと止めのバランスがいいコントロールタイプのマウスパットでプレイしたところ、相性は抜群で敵に瞬時にレティクルを合わせてピタッと止められるようになりました。

Minecraft

Minecarftは、主にサバイバルをプレイしました。
そのため、主な操作は長押しで、やはりボタンの重さが疲れにつながり長時間プレイでは指が痛くなりました。

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSのデメリット

ここからは、CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSを購入するうえで注意しなくてはいけない点を紹介します。

デメリット

・メインボタンの押し心地が重たい

・サイドボタンが押しにくい

メインボタンが重く疲れる

メインボタンが重いマウスを長時間使用すると指だけではなく、必要以上に力むため腕全体が疲れます

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSのメインボタンは、重たいうえにボタンの根本付近になるにつれさらに重くなります。

メインの掴み持ちで試したところ、腕の疲れに加え力むためエイムを合わせにくいと感じました。

ですが、かぶせ持ちにすると前側を押せるため重さを軽減できます。

加えて、メインボタンが重いということは、間違ってクリックしにくいというメリットにもなります。

サイドボタンの位置と形状に難あり

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS中心線
赤い線は、マウスの中央を示しています。

サイドボタンが前目に付いているのがわかります。

そのため、前側のボタンはかぶせ持ちの時親指を伸ばした状態でやっと届きますし、つまみ持ちでは届きませんでした。

なので、手の大きい方であれば問題ありませんが、手の大きさが平均以下の人はかぶせ持ち一択になってしまいます。

まとめ

この記事では、「CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSレビュー!充電用ドック付属のハイコスパゲーミングマウス」について書きました。

CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESSは、充電用ドック付属最新の高性能センサー搭載ながら、Amazonで8,000円というハイコスパゲーミングマウスです。

また、当然ワイヤレス接続であっても通信の遅延は全くなく、背面のDPI変更ボタンや、充電持ちがよい点など完成度が高く安くて便利なゲーミングマウスをお探しの方におすすめです。

以下は、商品販売ページのリンクになります。

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